自分の経験は通用しない?学校教育の変化 #CEFR #人事のお悩み
《今回のポイント》
ダイアログ・自分の経験は通用しない?学校教育の変化
本日は、株式会社英会話スキル研究所のファミリーデーイベント。社員やその家族が参加してバーベキューをしています。人事部で採用を担当している水澤さんは、海外営業部の高野さんと話しているのですが…
水澤「びっくりしちゃったんですけど、さっき、娘さん海外営業部の外国人スタッフと英語で話してましたよね!?」
高野「学校に常駐のALT(外国語指導助手)の先生がいて、いつでも気軽に話せるんだって。フレンドリーに話しかけてくれるから楽しいみたい」
水澤「私は中学生になって初めてアルファベットを習ったのに…時代の変化がヤバいです(泣)」
高野「採用担当がそんなこと言ってちゃダメでしょ(笑)新卒採用で入社してくる世代は、私たちの頃とは全然違う英語学習をしてきてるんだから」
水澤「今は、単語帳の丸暗記とかしないんですか?」
高野「必要性があれば暗記もすると思うけど、どちらかと言うと実践的な感じかな。英語で言えば、文字を学んで、文法の型を覚えて…みたいなことはあまりしないよね。4技能をバランスよく高めるために、単語を学ぶにしてもフラッシュカードを見て耳で聴いて、実際に発音して…って感じだよ」
水澤「4技能って、読む・聞く・書く・話すっていうスキルですよね」
高野「そうそう、どれかに偏るんじゃなくて、総合力を上げていくのが大事っていう方針みたいね。中学卒業段階でCEFRのA1、高校卒業段階でA2レベル以上が半数以上…っていう目標が、文部科学省から出されてるの」
水澤(ここでもCEFRが出てきた…!)
「学校教育でも指標がCEFRで設定されてるなんて…」
高野「知らなかったの? グローバルに活躍する人材育成に向けて、教育現場でも英語力の測定指標はCEFRになってるよ。CEFRは測定指標だけじゃなくて、学習や指導にも使われるものだし、やっぱりこれからの時代を考えるなら世界で通用する目線を持たないとね…」
教育論を語り始めたら止まらない高野さんを横目に(学校教育が変わってきているなら、企業だって変わらないといけないよなぁ…)と、水澤さんは改めて感じたのでした。
~学校教育でも英語力の測定指標にCEFRが採用されています~
①2020年度より、小中高と段階的に新学習指導要領に基づいて改革が実施されてきました。現在では小学校でも英語の授業が必修化され、小学3・4年生は外国語活動として、小学5・6年生は他の科目同様に評価のつく教科として実施されています。
②2018年度に策定された「第3期教育振興基本計画」では「英語力について、中学校卒業段階でCEFRのA1レベル相当以上、高校卒業段階でA2レベル相当以上を達成した中高生の割合を5割以上にする(測定目標)」と明文化されています。
2022年5月18日に公表された「令和3年度英語教育実施状況調査」の結果では、目標未達ではあるものの上昇傾向であることが示されました。
参考記事
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