マガジンのカバー画像

【TOPIC】 AI×スピーキングテスト

7
(ジャンル)AI/音声認識技術(概要)スピーキングテスト・PROGOS®の説明/音声認識技術の進歩/Transformerのポイント/AI活用と技術開発
運営しているクリエイター

記事一覧

スピーキングテストとは? |#1|AI×Speaking Test

《今回のポイント》都立高入試など、最近ちらほらと「スピーキングテスト」について耳にする機会が増えてきました。…でも、実際のところ、いったいどんなテストなんでしょう? 特に《英語スピーキングテスト》は、入試や採用選考などで導入されるといった動きが活発化してきています。 いわゆる“テスト”のイメージと違う?多くの日本人にとって、テストと聞いてイメージするのは「筆記試験」です。それは、学生時代に経験してきたものだから。参考書を暗記して答案用紙に書き込んでいくといったシーンを思い浮

スピーキングテストに使われている技術 |#2|AI×Speaking Test

《今回のポイント》なぜ、AIによって「話す力」を自動採点できるのか?スピーキングテストのざっくりした仕組みは下記のイメージです。 ・受験者が設問に発声して解答する(音声データができあがる) →①音声データを文字データに変換する:音声認識技術 →②文字データの内容を解析し、評価基準と照らし合わせて設問の解答としての適切さを判定する:自然言語処理 人間が採点する場合、①~②のプロセスは頭の中で行われます。それを人間の頭ではなく機械的処理するのが「自動採点のスピーキングテスト」

なぜ音声認識技術の精度が上がったのか?|#3|AI×Speaking Test

《今回のポイント》音声認識技術と機械学習の歴史2017年に、“Attention is All You Need”という論文が発表されました。その中で提案されたのが「Transformer」という機械学習モデルです。従来のモデルの利点を組み合わせて《いいとこどり》したことで、推論速度と深層学習の精度が上がり、転移学習もしやすいという土壌が整いました。 元々は文字データを扱うモデルでしたが、これらの特性により、画像認識や音声認識の分野でも使われ始め、過去の音声認識技術と比較して

音声認識技術をめぐる外部要因 |#4|AI×Speaking Test

《今回のポイント》技術の精度以外にも大事なポイントTransformer、Conformerによって、自然言語処理・音声認識技術の精度は飛躍的に高くなりました。そして、音声認識技術を活用したスピーキングテストなどのプロダクトも高精度となり、実用化が進んでいます。 しかし、実はもう一つ、大事なポイントがあります。それは《精度の高い技術が使いやすい》状態であること。 たとえば、どんなに精度が高い機械学習モデルであっても、コストが高い、機械学習に時間がかかる、権利的に使いにくい…

音声認識技術の使われているプロダクト|#5|AI×Speaking Test

《今回のポイント》意外と身近に使われている音声認識技術スピーキングテストにおいて重要な音声認識技術は、それ自体を直接意識することはなくとも、実は身のまわりのさまざまなプロダクトや機能で使われています。 例) ・“Hey, Siri.”や“OK, Google”といったバーチャルアシスタント →呼びかけ(音声データ)を認識し、内容を文字データに変換してからアプリなどを立ち上げる ・議事録などの自動文字起こしソフトやアプリ ・音声翻訳ソフトやアプリ 語学関連サービスでも、音声

「PROGOS®」の特長 |#6|AI×Speaking Test

《今回のポイント》「英語スピーキング力」をAIが採点するテスト音声認識技術の精度向上に伴い、この数年で多彩なプロダクトが誕生しました。AIビジネススピーキングテスト「PROGOS®」も、その一つです。 特長) ・AIによる自動採点 =結果返却までが速い(最短で約2分) ・ブラウザ、アプリのどちらでも受験できる …いつでもどこでも手軽に受験可能 ・言語に関する国際指標のCEFR(セファール)に基づく採点 =「PROGOS®」の採点結果(レベル)は、世界のどこでも通用する

「PROGOS®」を支える技術力 |#7|AI×Speaking Test

《今回のポイント》技術的側面から「PROGOS®」を見てみると…「PROGOS®」は、レアジョブが自社開発したプロダクトです。グループ会社で技術開発やAIに関する研究開発などを担うレアジョブテクノロジーズが、開発から運用、改善までを一貫して担っています。 同社でAIに関する研究開発を主に担っているEdTech Labのデータサイエンティストの水谷さんに、技術的側面から考える「PROGOS®」の特長を伺いました。 技術力を支える組織力技術進化のトレンドを取り入れながらプロダ