第24回 答えの文に注目!
みなさん、こんにちは。
英文法学び直しCafe へようこそ。
春と冬が
行ったり来たりしている3月。
体調を崩していませんか?
疲れたときはどうか無理せず、
休んでくださいね。
身体と心の疲れをとるのが
先ですよ。
勉強は、元気になってからでも
間に合いますから。
私も、ついつい
がんばりすぎてしまうタイプです。
お互い無理せず、ぼちぼち生きましょうね。
☆これまでの復習☆
前回まで、
be動詞の疑問文の作り方と
答え方について
学んできましたね。
今回は、
答えの文について、
もう少し深掘りしていきます。
なぜ be 動詞で終わるの?
答えの文の終わり(文末)を
よく見てください。
「 is 」や「 isn't 」で
文が終わっていますね。
be動詞で文が終わるのって、
なんだか違和感がありませんか?
第5回や第16回で学んだように、
「~だ、~です」という意味で
be動詞を使うときは、
うしろに補語(形容詞か名詞)が
必要なはずです。
be動詞の直後に「.」が来て
文が終わっているのは、
不自然ですよね。
何かが足りないですね。
具のないサンドイッチのように、
何かが欠けています。
一体、何が欠けているんでしょうか?
うしろにあるはずの言葉
もう一度、
先ほどの会話を見てみましょう。
答えの文の和訳が、
「眠いです」
「眠くありません」
となっていますね。
「眠い」は英語で「 sleepy 」。
つまり、
答えの文の
「 is 」や「 isn't 」のうしろには、
実は「 sleepy 」が省略されているんです!
なぜ省略されているの?
じゃあ、省略しないで
って、答えればいいのに!
……と思ったみなさん、
お気持ちはよくわかります。
実際の英会話では、
省略しないで答えることもあります。
第21回に登場した
ネコさんとゾウさんの会話では、
こんなふうに
ゾウさんは
「 thirsty 」を省略せずに
答えていました。
型にのっとって答えるなら、
ゾウさんは
「 Yes, I am. 」と
答えても良かったんです。
じゃあなぜ、省略するんでしょう?
それは、第12回で学んだように、
というルールがあるからです。
(ここでは名詞ではなく、形容詞ですが。)
名詞に限らず、
同じ単語を何度も繰り返すことは
英語ではあまり良くないとされています。
「 sleepy 」という語は
疑問文の中で
一度使われたので、
答えるときには省略されたんです。
なくても伝わるし、
二度も「 sleepy 」を使うのは
「くどい」からです。
「守破離(しゅはり)」が大切
実際の会話では、
いろんな答え方がありますから、
「通じればいいじゃん!
型なんかどうだっていいよ!」
と思う方もいらっしゃるでしょう。
でも、みなさんは
わざわざ英文法学び直しCafeを訪れて、
私の解説を読んでくださっています。
それは、なぜですか?
「やっぱり型は大事。
文法をちゃんと学びたい。」
と、思ったからではないですか?
「守破離(しゅはり)」という言葉が
あります。
何かを学んだり
身につけたりするには、
段階を踏む必要があるんですね。
英文法を学ぶのは、
「守」の段階。
みなさんは今、
基本の型を身につける段階に
いるんですね。
ですから、
まずは答え方の基本形を
学びましょうね。
なぜbe動詞を強く言うの?
さて、
答えの文では
be動詞のうしろに
省略された語があることが
わかりましたね。
それにともなって、
イントネーションにも
注意すべき点があります。
答えの文では、
最後の
「 is 」や「 isn't 」の「 i 」を
強く、高く言います。
「イエス、ヒー イーズ」(イを長く)
「ノウ、ヒー イズントゥ」
のように、
「イ」を強調するんですね。
なぜでしょう?
それは、
「実はこのあとに
省略された言葉があるよー!」
という合図(あいず)です。
文末の語が強く、高く
発音されたのを聞いて、
相手の人は
「なるほど、うしろに
sleepyが省略されているんだな」
と、頭の中で言葉をおぎなって
理解してくれるんですね。
そういう「お約束」が
あるんです。
be動詞に限らず、
疑問文に型どおりに答えるときは、
文末の語を強調しましょう。
なお、
「No, he isn't. 」ではなく、
あえて「No, he is not. 」と
答えるときは、
「いや、彼は眠くないよ」と
「ない」を強調したいときです。
なので、その場合は、
最後の「 not 」を
「ナーーットゥ」と、
強く、「ナ」を長めに
言いましょう。
いかがでしたか?
今回は、be動詞の疑問文に対する
答えの文について、
詳しく解説しました。
みなさんの中にある、
「なぜ?」というモヤモヤが
少しでも晴れたなら
嬉しいです。
次回は、
be動詞の否定文について
解説します。
また読んでいただけたら嬉しいです。
みなさんのスキやフォローが
私の励みになっています。
最後まで読んでくださって、
ありがとうございました。
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