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ノーベル賞って何?

先週、ノーベル賞のディナーがストックホルムで行われました。
スウェーデンではもちろん大きなニュースになりますが、ノーベル賞が好きな日本でもニュースに取り上げられました。特に、日本人の受賞者がいたことが注目された理由です。
しかし、ノーベル賞についてよく耳にするものの、「具体的に何なのか?」と思う人も少なくないでしょう。また、「ノーベルって誰?人なの?」と思う人もいるのではないでしょうか。そこで、今回はノーベル賞について簡単に説明しようと思います。

1.ノーベルは誰だった?

アルフレド・ノベル

アルフレッド・ノーベルは、19世紀に生きたスウェーデン人の科学者であり発明家でした。彼は死後、ノーベル賞で有名になりましたが、生前はダイナマイトを発明したことで知られていました。この発明を販売するため、鉱山開発及び武器の製造に関連する会社を設立し、さらに彼のもっていた特許のライセンス料を武器製造会社などから得ることで莫大な富を築きました。
ノーベルは、発明した特許のライセンス収入が大きな財源となっていました。

2.どうして賞を設立したの?
ある日、新聞が誤って彼の死亡記事を掲載しました。彼はまだ生きていたにもかかわらず、そこには「彼の発明が武器の開発に多大な貢献をした」と記され、彼は「死の商人」と呼ばれました。
この記事を読んだノーベルは非常にショックを受け、自分の富を使って世界をより良くするための方法を考えるようになりました。そして、亡くなる前に遺言を残し、自分の財産を使ってノーベル賞を設立すること、その運営方法を細かく記載しました。

3.受賞者は誰が決めるの?
各分野の専門家で構成された委員会が受賞者を決定します。

4.被爆者が受賞者になったことへの反応は?
毎年、受賞者が発表される前には、新聞やメディアで多くの議論が行われます。今年も「誰が受賞すべきか」について多くの意見が交わされました。特に、現在の世界は非常に不安定で戦争が多発しているため、平和賞の選考については例年以上に議論が白熱しました。一部では「誰にも与えるべきではない」という意見も見られました。
そうした中で、平和賞委員会が日本の被爆者に平和賞を授与することを決定したことは、多くの称賛を集めました。代表者のスピーチは非常に感動的で、現地の新聞でも大きく取り上げられました。ノーベル本人が目指した「平和とより良い世界の実現」に貢献している受賞者として、まさにふさわしい選択だったと言えるでしょう。