23/9/11 Rabbit Orchestra ver. Recordingレポート
John Harmony's Garden(和田貴史個人プロジェクト)の新作、
Rabbit Orchestra ver.を先日レコーディングしました。
作曲は和田貴史、オーケストレーションは竹岡智行さん、
川崎の担当はPro Tools Operatorとアシスタントエンジニア、そして荷物運びです。汗だくになりました。そのレコーディングのレポートと写真。
日時場所
2023年9月11日(月)
かながわアートホール
編成
St 4-3-2-2-1
WW 1-1-1-1
Piano
使用機材
DAW
AVID Pro Tools Ultimate(96khz, 32bit float運用)
Audio IF
AVID Pro Tools Carbon
HA
AVID Pro Tools Carbon Pre
Millennia HV-3D-8
Microphone
Neumann M150 * 2
Neumann M149(omni switch)
DPA 4006A * 2
Earthworks QTC50 * 2
Austrian Audio OC818 * 8
Coles 4038 * 2
Toneflake T49
電源ディストリビューター
Voltampere GPC-TQ(120V運用)
マイキングは今回デッカツリーに初挑戦。
LRにM150、Cに無指向に切り替えたM149。
無指向のはずなのにやたらと指向性のあるマイクなので、LRは完全に横に向けるのではなく、少し前に向けた。本当はM150を3本使いたかったのだが、2本しか調達できず、やむなくM149を無指向に切り替えて使用。無指向に切り替えればM149もM150もほぼ同じもんだろうと思い、今回に関してはなんちゃってデッカツリーである。
デッカツリーバーはGrace Design SB-DT。かなりゴツいK&Mのストレートスタンドに乗せたのだが、とにかく重い。上げるのマジ怖い。あとSB-DTは二か所ネジ止めが必要なのと、ネジの変換に要注意!!あと組み立てが大変。現場で今後使い続けるにはまだまだ課題と反省が多い機材。
ほぼ同じ位置にトップマイクとしてDPA4006Aをステレオ。今回は編成が大きいので少しハの字に開いて、軸は当てる。
アンビマイクにQTC50。なるだけ高め、キョリ離し目で軸も上向き、反響板を狙う感じ。
さらに、デッカツリーのほぼ真下にCarbon Preを設置。LANケーブル接続でリモート操作できる。これでスポットマイクのマイクケーブルも長く引き回さず、配線がだいぶやりやすくなった、たぶん。本数が本数なので相変わらずごちゃっとするが。。。
スポットマイクはほぼすべてAustrian AudioのOC818で統一。今回Austrian Audioが協力してくれてOC818を何本か貸してくれた。社長の顔の広さすごい。合計8本のOC818が並んでる光景は圧巻であった。
コンバスだけ低音が欲しかったのでToneflake T49を使った。
ピアノ録音ではデッカツリー、トップ、アンビは変更なし。オンマイクにOC818二本と、Coles 4038を使った。リボンマイクで録るピアノの音は最高。OC818はハンマー近辺に向け、輪郭を狙う。4038はサウンドホール近辺に向け、中低域の密度感、和音感を狙う。
個人的にめっちゃくちゃ楽しかった。改めてクラシカル楽器はホールも含めて楽器であると実感した。やはりホールの音は良い。引き続き極めたいと思った所存。
ちなみに完成音源に関しては近日中に和田さんから発表がある予定。
それに合わせてこちらのノートではマイクごとの録り音を公開予定。
有料記事にするかどうかは考え中。。。引き続き!
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