『世界のお料理』の話・マルタ編
2月の第1週末はマルタ料理
地中海に浮かぶ、小さな島国マルタ共和国。
その名前を聞いたのは(そしてマルタ人の友人ができたのは)
店主がロンドンのホテルで研修していた時でした。
その後、なんとマルタでの求人が出てるという話を別の友人から聞き、
早速条件諸々を確認しつつ、現地での生活ができるかどうかも
先出の友人に確認していい話だということで、
あっという間に必要書類や生活用品を買い出しに行き、
とりあえず荷物をまとめて出発したのでした。
当初2年くらいしたら別の国に移動する予定でしたが、
なんだかんだで6年もお世話になったお店でした。
(今は別のオーナーさんが引き継いでいます)
EUに加盟する前から加盟後、その激動のタイミングをあの国で過ごせたのは
なかなか大変だったけど(1年で水道光熱費が5〜10倍になったり、
ユーロ圏内の中でも経済的に弱い国の人たちが出稼ぎに来たり)、
なかなか貴重な経験でした。
今になって、日本を取り巻くいろんな課題(外国人労働者さんの話とか)をちょっと早めに体験したのかも。と、感じることも時にはあるので
ニュースを違う角度からも見たりするのに役立ってるはず・・・??
お品書き
*おばあちゃんのラビオリ*
とにかくこのラビオリが食べたくて、
今週はマルタ料理にしてしまったと言っても過言では有りません。
ペラペラの薄い形の洋風水餃子=ラビオリ
現地ではリコッタチーズに卵を入れたりしますが、
今回卵抜きで作りたかったのでマスカルポーネときのこ、
そしてアクセントにパセリを詰めました。
生地作りから成形まで、なんと2時間もかかってしまい
前日が定休日で良かった〜と、心底感じています。
マルタのおばあちゃんが出してくれそうな、トマトだけのソースでどうぞ。
*ツナとほうれん草のパイ*
ほうれん草だけじゃなく、ブロッコリーもいっぱい入れました。
オリーブや塩漬けのケイパーを入れたりするのも美味しいですが、
ぴっかぴかの鮪や縮ほうれん草を使ったので、
特別な材料を追加したらもったいないかも!と思いシンプル版でご用意。
季節によってランプーキー(シイラ)とトマト、オリーブのパイも
国民食なんじゃないかと思うほど大定番。
昔のマルタの通貨にはランプーキーがちゃんと描いてありました。
*パタータルフォルノ*
地中海風レストランに行くと、(たとえそれがイギリスでも)必ずあるのが
このじゃがいもとハーブのオーブン焼き。
じゃがいもは厚めの輪切りだったり、角切りだったりと
各お店によって違いますが、じゃがいも好きな店主の大好物です。
一度にご用意できる量が限られています。
ご予約優先ですので、お電話いただけたらお取り置きも可能です。
お持ち帰りも可能ですので、お受け取り時間をご予約の際にお伝え下さい。