「直感」だけでなく「分析」も大事
2022年8月から Engagement Run! Academy に参加している、NRI横山です。
草野球が大好きな、新米チームリーダーです。
今回は、「【スコアアナリスト初級】スコア結果の捉え方」のクラスでの学びをもとに、自組織のスコアを振り返ったときに感じたことを共有します。
数字に囚われるということ
例えば、現場マネージャーのあなたが、Wevoxサーベイの結果を見て、以下のように感じたら、数字に囚われているかもしれません。
スコアが下がった・・私のマネジメントが間違っていたんだ・・。
前回より総合スコアが上がっているな、100点を目指すぞ!
スコアの低いAさんに直接アプローチして、Aさんのスコアを上げよう。
スコアの下降傾向を自分だけの責任と捉える必要はありません。
スコアは関係性を可視化したものなので、「マネジメントだけが悪い」とは限りません。また、スコアが下降傾向であることが、何を表しているのかを多角的に振り返ることが大切です。
学校のテストとは異なり、必ずしも100点を目指すものでもありません。
スコアの数値を目標値に定めている組織も多いですが、大切なのは、なぜその目標値なのかという「根拠」です。数字だけを追いかけると、本来の目的から外れてしまう可能性があるので注意が必要です。
チームのスコアはメンバーの関係性が複雑に絡み合ってあらわれます。
誰か「個人のスコア」を改善したからといって、チーム全体のスコアが上がるとは限りません。「チームのスコア」ですので、チームを俯瞰して見て、チームとして取り組むことが重要になってきます。
デジタルマーケティングと似ている?
「数字を蔑ろにしていいのか」、「直感が大切ということか」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、そういうことを言いたいのではありません。
数字を見ないのであれば、そもそもスコアによる可視化は意味がないです。その数字には確かな「意味」があり、分析のインプットになります。
直感も大切ですが、直感だけに頼るチーム運営では限界があったり、適応課題を解きほぐすのが難しいため、可視化して分析ができるツールが求められているのではないかと思います。
個人的な意見ですが、この関係性を分析する活動は、デジタルマーケティングの世界で、消費者から必要な情報を集め、分析することによりインサイトを得ることに似ています。
インサイトとは、「購買意欲のツボ」や「消費者の隠れた本音」とも言われますが、まさに、チームメンバーが感じているエンゲージメントのツボや隠れた本音を知るための手段の一つがWevoxサーベイだと思います。
あなた一人ではたどり着けない答えもある
例えば、「最近、部署の雰囲気が悪い気がする。自分の経験的に、多分チーム間の風通しが良くないんだろう。よし、チームリーダーたちに、他チームのリーダーと親睦会をするように言おう。」と行動したとします。
直感が当たって、この施策により部署が良くなることもあります。
一方で、ツールによって雰囲気が可視化されることで、「実はチーム間の関係性は良くて、マネージャーとの関係性に課題感があった」というような自分では気がつかないことに気づけたり、スコアを皆で見ることで、あなた以外の多様な価値観に触れるきかっけにもなります。
もちろん、あなたの考えも、大切な一つの「意見」です。
私も、スコアを一人で評価せず、チームメンバーと一緒に「分析」するように心がけたいと思います。