スペイン アルハンブラ宮殿 -Palacio del Generalife-
今までいくつか書いて来た"アンダルシア州のいくつかの街を周る旅"、実際最初に訪れた街は、このGranadaからだった。チラホラ書いていたけど…
昔懐かしゲーム盤の"スタートへ戻る" … そんな感じで。。。(笑)
新緑の季節、5月初旬、深夜0時発…
当時住んでいたスペイン、バレンシアの街からALSAの長距離高速バスにて、揺られ、揺られて、約8時間半… グラナダ到着。
高速列車でも行けるが、まずバレンシア→マドリード→コルドバ→グラナダ。マドリードとコルドバで乗り換えとなり、計6時間ぐらいかかる。
なので、料金も安めで寝ていれば着く方にした… 揺れて寝れないけど。w
誰しもが向かう"宮殿"へ
高速バスステーションは街の中心から北にあるので、とりあえず大聖堂行きのバスに乗り、街の中心へ向かった。
実はここグラナダには一度来たことがあった。
クリスマスシーズンで寒かった… 朝の気温は1℃ぐらいだったな。
スペイン南部の街だが、グラナダでは雪も降ったりする。
その時はGranadaとSevillaへの旅行だった。
同居人もわたしも、ここグラナダには暖かい時期に"また来たい!!"との思いで再訪となった。
アルハンブラ宮殿に向かう場合、このPlaza de Isabel la Católicaからバスが出ているが、少し北東に歩けばCuesta de Gomérezという坂がある。
その坂を登り、途中にあるPuerta de las Granadasを抜けて宮殿まで行ける。
所要時間約20分ほどだったかな?
この時、同居人とわたしは先ず予約したホテルへ。
チェックイン時間前であるが荷物を預かってもらえるかを聞きに向かった。
基本、スペースがあればOKしてくれたりする所もある。
"二人共リュックだけなのね、全然いいわよ〜!!"
"あざます" だった。
数日続く旅の場合は、結構歩いて疲労が重なってくる…やはり身軽はいい。
カメラと貴重品を持ち、ホテル近くの違うルートから "on footを選択"。
そして、ここグラナダの街を旅するならば、誰しもが向かう"宮殿"へ…
街を歩くと何かしらの発見があるもの… 有名な場所やフォーカスされたモノ以外を見ることも面白い。
しばし、坂や新緑の画像が続きますが、お付き合い下さいませ。
アルハンブラ宮殿 -La Alhambra-
宮殿という名であるが、城塞でもあった"アルハンブラ宮殿"。
元は王の住む宮殿でありながら、官僚の住宅、モスク、学校、沐浴場、墓地、庭園などの施設を備え、数千人が居住する城塞都市だったという。
イスラム王朝"ナスル朝"時代に建築された宮殿は再征服の後に、改築された部分もあるが、その姿は今もイスラムの香りが漂う。
アルハンブラ宮殿内の"Generalife"、宮殿外のダロ川を挟んだ対岸に位置する"El Albayzín"はユネスコ世界遺産。
世界中から観光客が訪れる名所となっている。
この宮殿はなかなか広い… そして見所がいっぱい。。。
まず最初にヘネラリーフェへ向かうが、野外劇場、糸杉でアーチが造られたヘネラリーフェ下の庭園を通り抜け進んで行く。
ヘネラリーフェ -Palacio del Generalife-
ナスル朝時代、王族の夏の別荘だった"ヘネラリーフェ"はアルハンブラ宮殿北側の太陽の丘にある。
別荘内にある"アセキアの中庭"の中央には約50m程の細長い水路があり、水路の両脇の噴水から弧を描くように水が吹き出している。周りは花や木で飾られた花壇、柱廊が設けられている。
糸杉の中庭 -Patio del Ciprés de la Sultana-
アセキアの中庭の東隣にある"スルタナの糸杉の中庭"へと移動。
このパティオには銀梅花の生け垣に囲まれた池と噴水があり、中央は石像を据えた小さな池になっている。
この中庭にはひとつの伝説があり、時のSultanaとAbencerraje(s)一族の騎士が、この中庭で"逢瀬を重ねていた"と伝えられている。
このタイルの解説板は、この中庭の東側にある大きな杉の木の横ある。
この解説板には時のSultán(王)のお名前でBoabdilと書かれている。la esposa de Boabdil=Sultana(王妃)ね。
お話内容を今一度確認しようとスペイン語でネットで検索してみたら…
このお話には続きがあった…
王妃と騎士の"逢瀬"が、時のSultánにバレて逆鱗に触れ…
王の命令により、アベンセラヘス一族36名諸共…
このヘネラリーフェとは別のナスル朝宮殿の中にアベンセラヘスの間が実際に在り、そこで一族諸共というお話。
それで終わりかと思いきや…
当時、アベンセラヘス一族とゼネテス一族、この二大勢力の間には政治的な権力争いがあったという。
先の恋愛話は、実はゼネテス一族がアベンセラヘス一族を陥れようと考えた陰謀、嘘の作り話だったと。
権力争いやら… お話がどうであれ、見せしめの刑というやつですか。。。
諸説あるのかも知れないけれど… そんな昔のお話でした。
前置き含め、アルハンブラ宮殿のヘネラリーフェでした。
いつも長くなってしまうので… 今回はここまで。次回はナスル朝宮殿のお話になる予定です。
今年一年ぼちぼちと書いて来ましたが、わたし目線の好き勝手な記事に訪問いただき、スキやコメントもしていただき、ありがとうございました。
今年は、これが最後の記事となります。
また、時間のある際に皆様のところへ訪問させてもらいますね。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。
ではまた、¡Hasta el año que viene!