アンダルシアの美しい白い村 "フリヒリアナ" -Frigiliana-
ある年の5月初旬、スペイン バレンシアに住んでいた頃、アンダルシア州のいくつかの街を周る旅。奇跡的に数日間、お天気が悪い予報…
前日のぐずついたお天気のグラナダからネルハへ移動中、雨…やん。
だったが、徐々に雨は止み曇り空に… これは、日頃の行いの良さ?
心当たりはボチボチ… あることにした。
ネルハのバス停でフリヒリアナ行きのバスを待つ間に、少し晴れ間が…
太陽さん…どうかお顔を見せてください!!
ネルハからフリヒリアナへ(約15分)進むバスの中で晴れて来た…
マジで晴れて来た〜!! Yaaaaaasss, yas, yas!! Bravooooo!!
白い村 "フリヒリアナ" -El pueblo blanco-
スペイン南部、アンダルシア州のカディス(Cádiz)やマラガ(Málaga) には、いくつかの白い街、白い村が点在している。その中の一つマラガの最も東端にある"フリヒリアナ(Frigiliana)"。
ミハスも有名だが、かなり観光地化していると聞いていた。まだ観光客も少なめでミハスよりも綺麗だという意見もあり"フリヒリアナ"を選んだ。
カメラ素人ではあるが、何とかその美しい景色を撮っておきたい気持ちが強かった。
この白い村は小さな通り、路地、坂道、階段や迷路のように曲がりくねった小道が入り組んでいる。
統一されている白い壁によく映えた色鮮やかな扉や窓枠、お店の看板、オブジェや鉢植え、通りの石畳のデザイン模様を見ながらゆっくり歩く。
途中でギフトショップ、工芸品、雑貨、陶器、洋服などのお店に立ち寄るのはなかなかの楽しさ。
到着したフリヒリアナ、北側が旧市街 (Casco antiguo)、南側が新市街(Casco nuevo)。やはり、旧市街から先ず攻めよう…
カメラ素人が見る白い村の景色、撮りたい絵と構図でシャッターを切る…
約3時間のカメラ散歩の始まり。(わたしが2016年に撮影した写真です。)
では、白い村 "フリヒリアナ"へ
スペイン定番料理 ミガス -Migas-
まだ12時前、スペインのお昼(14時)には時間は早かったが、このレストランは開いていたので、軽く摘んでひと休みすることにした。
スペインの定番料理、タパスでもあるミガス(migas)は、残り物のパンなどで作る家庭料理でもあり、作り方は地域によって異なる。
スペインの他、ポルトガルや南米でも食べられているそうだ。
炒めたパンのかけらと腸詰類、ベーコン、揚げピーマン、目玉焼きなどを乗せたものが、この辺りマラガのミガスのらしい。
ここのミガスは、パンのかけらでなくクスクスのようなセモリナ粉(sémola)だった。オリーブオイルとニンニクで炒められたセモリナ粉の上に、チョリソ、モルシージャ、目玉焼きが乗っていて、超シンプル。
セモリナ粉は、パスタやクスクスの材料としても使うものとか…
アンダルシアではスーパーにミガス用のセモリナ粉が売られているらしい。
ちなみにスペイン語でパンの柔らかい中身をミガ (miga)、パンくずをミガハ (migaja)、ミガス(migas)。
革職人の村と革細工のお店
現在わたしは手縫いで革小物を自分でデザインしたり製作しているが、この頃から日本に帰国したら、何かしら革に携わる事をしてみよう決めていて、いろいろと個人的に勉強中だった。
たまたま"革細工のお店"を見つけたので入ってみた。
店主のおじさんの友人が"ウブリケの革鞄職人"で、作っている物があるから見てみなよと、見せてもらいながら少しお話。
以前、知り合いからアンダルシア州のカディスに、革職人たちが暮らし色んな革製品を生産している"ウブリケ"(Ubrique)という村があるという話を聞いていた。
まぁ、その鞄のデザインは正直…だった。そんな記憶が残っているお店。
(今回Google mapで検索したが、このお店は確認できなかった。もう違うお店になってしまったのだろう…か?)
手作り陶器の店 -Artesanía de Frigiliana-
このお店は来る以前にネットで見かけていて、たくさんの陶器やオブジェが売られていることは知っていた。
ハンドペイントなどで絵柄が描かれていて、器のウラに作者の名前やHand paint、Frigilianaなどと書かれているモノも多い。
よく見ると柄がゆがんでいたりするモノも…
まぁ、それがスペインのハンドメイドの味ということで…と言いつつ、実はキレイめなモノをチョイスしていくつか購入した、わたし。。。
わたしのnoteの製作風景記事で、画像の片隅などに写っている小さな陶器はここで購入したモノ。
新市街 -Casco nuevo-
オブジェの陶器も良かったが、この後も旅が続くし、住んでいるバレンシアにも似たモノ売っているし…で買わず、新市街(Casco nuevo)へと進んだ。
こちらは旧市街ほどお店も無い様子、次の予定まであまり時間がなくサクッと下の景色を写真に納めた。
旧市街は、さらに上まで行けば、このフリヒリアナ一帯の景色を一望出来るところがあるらしい。
約3時間ほどの滞在だったが、お天気も雨の予報から日が差すまでの天気になり、この村の綺麗な風景を写真に納めることができて本当によかった…
この後、バスでネルハ(Nerja)へ戻り、ネルハの有名なスポット、地中海沿岸の岩場の上に造られた展望台 "ヨーロッパのバルコニー"へ向かった。
夕方まで天気が持ってくれますように…と願いながら。
最後に
アンダルシア南部にいくつかある、白い街、白い村 (Los pueblos blancos)、スペイン瓦の屋根と石灰で塗られた壁、白い外壁は熱を吸収しにくい。
典型的な地中海性気候、夏の強い陽射しと暑さ対策。
昔々からの建築あるある… 知らんけど。夏バテ予防に冷たいガスパチョも。
過去に暮らしたバレンシアの街の家やアパート(piso)なども出来るだけ陽射しを遮る設計になっていた。
真夏は午前中に用事を済ませたり、日没21時ぐらいから行動したり…
昼間は、なかなかの暑さで買い物や外出を控えるなど、スーパーマーケットもガラガラだったりした。日本より湿度が低いので多少マシだったが。
最近は北アフリカから来る熱波(Una ola de calor del norte de África)に包まれる影響で強烈な暑さとか…
昨今の日本の夏、どこも危険な暑さだったり…
これからの暑さ厳しい折、皆様どうかご自愛の上お過ごし下さい。
またこの旅で周ったアンダルシアのグラナダ 、ネルハ、マラガ、コルドバの記事も書いていく予定、時間があるときに…
ではまた、¡Hasta luego!