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第11回はが路ふれあいマラソン
2024年12月15日(日)、第11回はが路ふれあいマラソンを走ってきた。フルマラソンだけ開催の大会。栃木県真岡市、益子町、茂木町、市貝町、芳賀町の共同開催、真岡市の井頭公園をスタートして、書いた市町の順に回り、井頭公園に戻ってくるワンウェイの円環コース。わたしは2016年の第3回大会から連続出場。2020年~22年は中止だったので、6回目の参加。
走力が上昇しつつある時期に参加を始めたので、毎年自分的に納得のいく記録が出ていた2016-2019年は、コースがきついなりに充実したレース運びが出来ていたが、コロナ中に故障したり、走行距離が落ちたりして、練習不足は裏切らない、走力じゃんじゃん落ちてます。
大会前、昨年の第10回はが路ふれあいマラソンの記録が結構ビュー数を伸ばしていたので、おそらく大会について調べていた人が一定数いたようだ。昨年との差分なども考え、2024年の記録。
今年も宇都宮前泊。みんみんで餃子(焼餃子、水餃子、揚げ餃子+ライス)食べて満腹。当日朝もホテルの朝食が意外と充実していて、やや食べ過ぎ気味。
あんまり早く行くと、井頭公園1万人プールのロッカー室が寒いので、今年はゆっくり目行動にしたつもりだったが、結局8時過ぎには会場に着いてしまい、最初は公園管理室の中で風をよけ、更にウォシュレット付きのトイレなども利用したが、手持無沙汰で更衣室に移動、ウェアはホテルで着てきちゃったので(今年も半袖Tシャツにアームカバー、短パンにタイツ。タイツは厚手のにしたので、朝からジャージなども履かずタイツだけで来た)、着てきたコートを着たまま、持ってきたバナナとチーズ食べてあとはぼんやり過ごす。プールのロッカー、劣化が進んでいるのか、隣の列で荷物を預けようとしていた人が、鍵を回しても施錠出来ず、結局受付にもう100円お金を貰いに行っていたのだが、わたしが使おうとしたロッカーも鍵がかからず、わたしも受付でもう1枚100円玉をいただいてくる羽目に(毎年、コインロッカー用の100円玉は受付で下さるのだ)。
快晴。真岡市の気温2度。放射冷却気味で寒い。スタート時はビニール袋に頭と手足用の穴をあけて、それを着て待つ(5キロエイドのごみ箱に捨てた)。スタートは昨年と同じ9時35分。
練習不足の自覚があり、あんまりイキった気持ちになっていないので、淡々とスタートを待ち、ゆるゆる走り出す。スタートロス15秒。
大きな混雑はなく、最初の1キロが5分ちょうど。次の1キロが5分05秒、その次の1キロが5分10秒、と最初から全然記録が上がらない。他者と勝負する感じではないので、マラソンは自分との戦いだ、と唱えながら走る。肌寒いが、日当たりのいい場所をしばらく走っていると身体が温まってきた。天気がいいので、走っていく方向のずっと先に筑波山がよく見える。青空が美しい。
毎回思うが、5キロごとの距離計測は陸連でやっているのか割と正確で、その間のキロごとの表示が結構いい加減。5で割って余り4キロ地点のタイムと、5で割り切れるキロのタイムが離れすぎていて(若干は自分がのろくなっているからかとも思うが)、5の倍数キロ地点に来ると、いつもやられた、という気持ちになる。
真岡市から益子町に入り、7-8キロ地点あたりで、ラン友さんがわたしを見つけて声をかけてくれる。ちょっと小走りで先に行って写真を撮ってくれたり、自撮りで一緒に写真に写ったりして、ちょっとテンション上がる。10キロ手前で真岡鐡道の踏切渡る。10キロ地点で、ゲストの赤羽有紀子さんとハイタッチ(今年は走らないのね…)
10キロを過ぎると、昔は巨人軍の秋山、亀山選手が並走してくれたりしたが、今年もなし。コロナ前は地元の方が作った貝おまもりを配っていたのも今年もなし。さびしくなった。真岡鐡道七井駅近くの市街地では今年もたくさんの応援。ピカピカの山車が通り沿いに出ていて、山車の中で取り付けられた太鼓を叩いたりしているのを見る。
七井を過ぎると急に寂しくなる。緩やかな上りになり、ちょっときつい。しかしここの区間は毎年、ほぼ無風で(道の左側が斜面になっていて、風はその小山の向こう側から吹いてくる模様)天気も良く、ちょっとぽかぽか。14キロのタイムが1時間15分40秒くらい。15キロエイドで紙コップに1つずつ入れてくれているイチゴをいただく。甘い! 19キロのエイドでももう1つイチゴ食べる。
道沿いに、葉っぱが完全に落葉したすっとした裸木が、等間隔に並べて植林されているところがあって、まるでシュルレアリスム絵画の世界みたい、と思う(デルヴォーとかエルンストとかにありそうな)。こんな印象的な風景、昨年はなかった気がする、と思っていたら、いろんな地点にこの不思議な植林地があり、看板が見えるところで『キリ早生樹から始まる「エネルギーの森」システムの構築』と読めたので、これがキリの木であることを知る。休耕地等を利用したキリ早生樹林業による燃料生産と木材生産共生システムの構築を目標とした事業らしい。
そして中盤の山場、もてぎの激坂。気温が低いので凍結していたらいやだな、と思ったが、そこまで寒くはなかった。そして慣れてきたので、上り坂は短く、二こぶになった2つ目の坂を登り切ってからの下りがすごく長い、と感じるようになる(ここでこんなに下がるから、後半上り坂ばっかりになるんだなー)。坂を下って左折して、20キロ地点、そこから1キロ弱で道の駅もてぎ。ここのエイドでもイチゴを食べる。フルマラソンの大会では、ポケットにパワージェルを2個入れておいて、1個目は20キロ前後、2個目は30キロ前後で摂取することが多いのだが、今回は朝食が多めで満腹感があったところにイチゴを食べていたら、本当にお腹がすかないので、様子見でパワージェルはとらずに進む。中間地点のタイムが1時間57分48秒。ここからずっと上り基調、しかもスタート時に聞いた天気予報で西風が吹いている、と言っていたので、これは帰りに向かい風になるやつ?、と思ったら、ハーフ地点から早速冷たい向かい風が真正面から吹き付けてくるのである。
うーん走りたくない、という気持ちになるが走らなくてどうするのだ。スピードがた落ちだがとりあえず歩いたりはせず、走り続ける。かつてもう少し高速で走っていたころにはすれ違えなかったSLを、昨年に続き今年も見られちゃうか、と思ったら、煙は見え、音も聞こえたのに、SLとすれ違ったのが、林や民家で線路が見えなくなっている地点だったので、結局SLは見られず。SLが行っちゃった後、SLの写真を撮りに来ていたらしい、三脚を脇にたずさえた人たちが応援してくれたのもいとをかし。桐のシュルレアリズム植林ゾーンはこっちの方のエリアにも散見。
坂をだらだら上って、少し下ってまただらだら登って、どんどん消耗していく間に市貝町に入る。坂道の途中でサブ4のペーサー集団が追い付いてきて、ほぼ同速度で走っていたので数キロはペーサーのちょっと前を走っていたのだが、給水所でもたついている間に完全に置いて行かれてしまった。さよならサブフォー。この辺、片側1車線だけマラソンのため封鎖で、対向車線には車がいるのだが、ランナーの間を縫って右折したい車などがいたりして、交通整理に慎重な交差点だと、そんなので車がめっちゃ渋滞して、走っても走っても一時停止の車が続いていて気の毒になってくる。市貝町の中心部で毎年恒例の梨ゼリー。28キロが2時間39分とかで、14-28キロで要した時間を考えるとサブフォーは絶対無理、というタイム。30キロ地点目前の城見坂がこのエリアで最後に厳しい坂ゾーン。中学生がずらっと並んでカラフルなスティックバルーンで応援してくれていた。エイドではイチゴを食べたり梨を食べたり、ミニチョコクリームパンも1つ食べた。身体が冷えるほど寒くなくてよかった(この辺で小雪に降られた年もあったさ)。市貝町と芳賀町が入りくんだ境界線になっているところを通過。
これまで、ガッツリした食べ物が出るエイドに立ち寄ったことがなかったのだが、今回は35キロ地点で水餃子のエイドに寄り(餃子の上に柚子皮の刻んだのが載っていていい匂い)、更に農道に入ってすぐの36キロエイドで豚汁も食べる。もう完全にパワージェルはいらない状態。このまま、39キロ地点の蕎麦エイドも?、と思ったが、流石にお腹いっぱいで、蕎麦は見送り。
この、毎年、佐倉朝日健康マラソンの終盤のコースを思い起こさせる農道コース、今年は思ったより短いな、という印象。3キロちょっとで右折し、井頭公園に向かっての急坂へ。昨年よりタイムは悪いが、昨年は歩いてしまったラスボスの坂を今年は全部走って登りたい。目標はほぼ達成したが、坂の最後の20メートルくらいで、足が攣りそうな感覚が脚に萌してきたので、様子見でほんのちょっと歩く。でも昨年より少しは走れてほんのちょっとだけ達成感。井頭公園の方から表彰式等のアナウンスが流れているのを聞きながら最後のラン。昨年はゴール前のストレートで足がもつれて転んだので、今年はそういうことはないように、と思いながらフィニッシュ。最後5キロ位は残り距離とそれに7分をかけたタイムでいけば何分でゴールできるかを脳内計算続け、4時間10分はだめだが15分は切れるな、と思って走ってきたらその通りのタイムだった、秋冬シーズンワースト。
ハーフ地点あたりから、1本歯の高下駄で走っている人と前後して走るようになり、沿道で応援している人がわーすごい、と言っているのをずっと聞きながらゴールしたが(最後にスパートかけられて、わたしの1秒くらい前にゴール)、ゴールしたところで、すごく励みになりました、と声をかけてみた。いつも下駄?、って聞いたら、たまにです、と言っていた。途中、ソーホマレ酒造の入り口前のエイドで甘酒らしきものを飲んだり、愉しく走っているのが感じられて、いいなぁと思った(わたしには無理だけどな)。
昨年はゴールした後、1粒だけだけど紙コップに入ったイチゴの配給があったが今年はなし、かわりに、ミニクリームパンが紙コップに入ったのをくれた(ビニール袋に入れて持ち帰り、次の日の朝食にした)、あと、ペットボトルの水1本とヤクルト。
また、ゴール後にテントのところで豚汁を食べるのが楽しみだったのに、今年は、コーンスープとオニオンスープに変更になっていた。ちょっと寂しい。コース上の豚汁食べておいてよかった~。
(ただしスープはスタート前の朝から配給をしていたので、それはそれでよかったような気も)
タイムは寂しかったが、今年も気持ちのいい大会だった。また来年もきっと来る。もう少し格好いいタイムで走れるようになりたい!
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