村上隆 もののけ京都(京都市京セラ美術館)
「村上隆 もののけ京都」展は、2024年2月3日~9月1日、京都市京セラ美術館新館 東山キューブにて開催。
京都マラソンに行くので、これは絶対見てこなくては、と、あらかじめ電子チケット購入。特に日時指定はないが、そこそこの混雑。会期後半はかなり混む可能性があるかも。京セラ美術館は、京都マラソンエキスポ会場のみやこめっせの隣で、ゼッケンを受け取ってから美術館へ。
本館を通り抜けるところに巨大な阿吽像。ここは入場料払わなくても誰でも見られる。
そして、新館に向かって歩いていたら、外で金ぴかの像を設置途中で驚く。
翌々日、東山から美術館方面を臨んだら、花びらは設置が終わってるっぽく見えた。
そして、QRコード提示して入場。最初の部屋は「洛中洛外図 岩佐又兵衛 rip」と、尾形光琳や琳派トリビュートの花。幅の狭い部屋の両側に絵があって、観覧者皆スパンを意識しつつ写真を撮っている(動画は不可)。洛中洛外図は巨大なので、部分部分を撮るのがやっと。
2024年2月17日に見に行ったのだが、奇しくも、ぴったり8年前の2016年2月17日に森美術館へ「村上隆の五百羅漢図展」を見にいっていた。村上隆の国内での個展はこの時以来8年ぶり。東京以外での大規模展示は初めてとのことだが、この京セラ美術館の学芸員さんとの縁で、この美術館での展示が実現したとのこと。
五百羅漢展の時も展示されていたのだが、大規模なチーム構成で作品を仕上げていて(ルーベンスみたいに工房がある感じ?)、作品を仕上げるための詳細な指示書が大量にあり、それだけでも壁面一面になるほどであった。
ただ、気が向くままにキャンバスに向かい、描きたいものを描く、というよりは、様々な顧客からの様々な要望、そして画廊とか美術館のキュレーターとかとのしがらみ、色々な納期、そして資金繰り。今回も、展覧会開催経費が膨れ上がり、それを吸収するためのふるさと納税とその返礼品の企画などにも忙殺されたとのことで、その辺の経緯も、展覧会場の各所にあった、村上さんの自画像にふきだしのついた絵画に緻密に書かれている。こうした状況説明もまたアートとなり、後世に状況を伝達するすべとなっている。クリエーターであることもまた息苦しいことだ、と思う。
日本で村上隆展が開催されるのはこれが最後かもしれない。
色々な意味で必見の展覧会。
図録は4月頃刊行予定。現在予約受付中だが、平凡社から一般書として刊行予定。
今はまだリンクないけど、この「五百羅漢展」と同じような形式になるのか。
ミュージアムショップは、展覧会場内なので、観覧日にしか買い物は出来ない。展示されていた作品も含めた版画作品や、花のクッション、お菓子、カード類、Tシャツ等、クリアファイル等、いろいろ。
一人で5万円とか買っている人もいて、うおー、支持されているなー、と感心。
それにしても、ひとつひとつの絵が緻密で、ちゃんと鑑賞できた気がしない。図録を買って、何回も反芻するか、また展覧会に行くか、色々な切り口から考えてみたい展覧会だった。
会期末近くなって行ったら、今回と違った様相になっている可能性も高い。そこまで含めての「村上隆 もののけ京都」なんだろう。
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