【沿鉄歩鉄歩い鉄】2024/10/13 都営三田線新板橋~西高島平 16831歩 歩行10.8km 鉄道9.5km 迂回係数1.13
前回の西武池袋線とちがって、ほとんど、線路脇というか上というか、地下鉄は進路を大きく変更する所にさえ(有楽町線の時は大きく間違えた)気をつければ、武蔵野線のようなことはありません。
全部板橋区内です。今までの沿鉄の中で、途中で打ち切りのような場合を除いて、全工程が一自治体というのは、割と珍しいかも知れません。
■新板橋→板橋区役所 線路上
線路上という分類を追加しました。多摩には地下鉄がなかったので、でてきませんでしたからね。
もう拡張された中山道で、高速の下をひたすら歩きます。
朝ごはんを頂いて、スタート。いきなり凝った造りの入口に萌えますね。
中山道が少し盛り上がっていて、屋根裏のような入口。
だからといって、そこにホームがあるというわけにはいかないので、最初の入場券を買い求めます。初めて読んでくださった方のために捕捉しますと、沿鉄は肝心の区間の鉄道会社に1円も貢献しないのかという、車の撮り鉄みたいなことを言われたくないので、経路上の入場券を購入しています。但し、費用節約で小人ですが。
沿鉄で大通りを歩くのは外れに近いのですが、今後地下鉄を歩く際には避けられませんね。
どちらかというとこういう旧街道の方がすきなんですが。
一度も右左折せず、道路を渡っただけで、板橋区役所前に到着
■板橋区役所前→板橋本町 線路上
ここらあたりは東京3大スラムと言われていたらしいですが、その痕跡は全くなく、普通の街です。
多摩地区の鉄道は殆どの駅に、エレベータかエスカレータが整備されていますが、地下鉄はエレベータは上りの一部、エスカレータも駅に一か所という駅が多い。仕方ないかも知れませんが、これでいいと思わないでほしいですね。
■板橋本町→本蓮沼 沿道
高速の屋根がなくなり、電線も地中化されていて、空が広くて歩きやすい道で次の駅に到着
線路が浅いので、地下2階がホームの駅が多い。つまり両方のホームの行き来はくぐる形になります。地下2階に駅舎があって3階がホームとどちらが便利かは考察の余地がありますね。
■本蓮沼→志村坂上 線路上
もう一駅道路の上です。
と歩道を歩いていると、なんと歩道をふさぐような木が
いよいよ、荒川の河岸段丘を降りて三田線が地上にでるため、道を線路上から離れます。
ちょっと、横にそれて、地下鉄の出口をパシャリ、地下鉄はここから入れます。というのはうそです。
その土地の海抜が高いのか低いのかって、知ってて歩くと何となく感じるのです、例えば先ほどの板橋十景の場所は高台感があるのですが、ここは低い感じ。それは、お酒のテースティングみたいで後付けの素人感想かも知れませんが、何かあるんですね。
このあたりは、オケの練習にきたことがあるのを思い出した、かなり切羽詰まった状況で、落ち着いて酒飲んでる場合でもなかったな。
今日は早朝すぎるのと、飲むと歩けないのでノンアル。
そういえば、時刻は書いてませんが、写真にも入場券にも記録としては残ってます。
■志村三丁目→蓮根 沿道→Y字迂回→高架くぐり→Y字迂回→沿道
90度カーブの下でスクエアな街割りなので、ジグザクしてます。
曲がったあとの線路との密接度合いを考えて、ここでは曲がらず一つさきへ進みます。
写真を整理して、あれあれと迷いました。街かどの雰囲気が一枚違うと大きく違っていて、本当にこの順で歩いたかなと迷ったことです。
ルート自体はシンプルな三田線なんですが、道路一本違うと、おだやかな郊外、密集した下町風の繁華街が不連続に続きます。児童遊園の角と、この右折の角はホンの数十mの差ですが、写真の雰囲気が大きく違うのがわかると思います。右折すると再び郊外っぽくなるのですが、のどかかというと何かちがうんですね。次の写真も道路から建物遠いのでゆったりしてそうですが、のどかな感じはあまりしませんね。
高架したは気をつけないとディストピアな風景になるという一枚。
蓮根は、兄の葬儀を行った場所で、久々の訪問。朝、駅前にコーヒーが飲めるところがなかったことを思い出しました。
■蓮根→西台 線路下→Y字迂回→ガード下→Y字迂回→沿道
90度カーブの下でスクエアな街割りなので、こちらもジグザクしてますが、この後はドーンと真西を目指し続けます。
多摩地区の郊外とはまた雰囲気が違うのが興味深いですね。
野原というか荒れているというか、シュールですね。
■西台→高島平 沿道
再びレポートは楽になります。西台で特筆すべきは、この車庫と車庫の上の都営住宅です。歩道橋でないと駅にいけないらしく、なかなかバリヤードな街割りらしいです。できた頃は空中の有効活用だったのでしょうけど、駅上に建物を作ると、時代の変化に対しての柔軟性が落ちるので、なかなか難しい。こちらもしっかり探検したかったのですが、沿鉄なのでまた今度。
あとは、終点までずっと同じ風景です。南側は高島平団地ということで、大通りの向こうにマンモス団地、電車のしたはこうした細長い公園。
北側は物流地区なので、ちょっと殺伐とした道路が続きます。
■高島平→新高島平 沿道
この先も同じ風景なので、線路の北側の涼しい道に切り替えます。
この写真だと、他社線でもありそうな高架下ですね。
■新高島平→西高島平 沿道
普通の高架下と言いましたが、線路の北側は物流の拠点が多く、走っている車も大きなトラックが多く、写真で見るよりは埃っぽいんです。そんな企業用地が多い中にポツンと個人企業や戸建ての飲食店があったりします。
線路でうまく街割りをしているといえばそうですが、不思議な感じです。
というわけで、最初と最後は線路沿いで、迂回係数はとても小さな三田線でした。
元々徳丸原といわれて、何もなかった(と聞いています)場所に、昭和40年代に巨大が団地や物流拠点ができ、ひと世代超えて街が成熟していくさまを見て、途中西武や京王といった西を目指す線路とは何か違う駅前も興味深かったです。景観がもたらす違いというのは興味があるのですが、何がその違いを感じさせるのか、感じる前に場所情報あっての違いなのか、本質的に違うのか、まだよくわかりません。
亀戸あたりを歩いていて、子供と考えて、建蔽率の違いから、道路と建物の距離が違うよねというのは発見したのですが、今回の三田線の沿線は、道路から建物の距離もたっぷりしているのに、なにかが違う。緑の量でもないし、まだまだ興味と関心は尽きません。
多少の順番の前後はありますが、概ねこうして南へ降りて行こうと思っています。