生きることはつらいことなのか。
生きることはつらいことなのか?
そう聞かれたら、いまのぼくならば、間違いなく、
「つらい」
そう答えるだろう。
自分のことなのに、まるで他人のことであるかのような答えには、自分自身でも怒りを通りこしてもはや辟易している。
と言っても、いや、そうじゃないんだ。
他人のことのように話さなければ、いまのぼくには受けとめられないのかもしれない。それとも、次から次へと脳裏に浮かぶ不安とか恐怖にも似たようなこの感情について、ぼく自身もどれが本当の感情なのか、把握できないでいる