水は破れる。されど産まれず。
前回の投稿から、またしても1ヶ月以上が空いてしまった。予定日の1ヶ月前に妻が前期破水となり、緊急入院した…というのがざっくりとした振り返り。詳しくはこちらをば。
前期破水なんて言葉を聞いたこともなかった人間からすると、妻の容態もお腹の子の状態も気がかりだ。しかし、世の中はコロナで緊急事態宣言中。新生児が生まれる病院に、夫といえどおいそれと入れるわけにはいかない。
てなもんで病室には入れてもらえず、先生の話も聞けない。できたのは、妻から依頼された入院グッズを、受付経由で渡してもらうことくらいだった。
破水した翌朝の段階ではまだ陣痛が来ず、病院の待合室にずっといるわけにもいかない。取り急ぎ病院から車で15分ほどの場所にある妻の実家で待たせてもらう。「今日中には生まれそうだね」なんて会話を義父母としながら。
しかし、待てど暮せど妻から陣痛の報せは来ない。来たのは「結構いいシャンプー買ってくれたんだね!ありがとう!」という、買い出しの品への評価だけだった。のんきか。
結局その日に子どもが産まれることはなかった。しかし、破水しているということは、いつ産まれてもおかしくない。深夜に陣痛が起きた場合、自宅からでは足がなくなるため、妻の実家に泊まらせてもらうことになった。
破水が金曜の夜で、この時点では土曜の夜。「明日には産まれるかー。休みの日に産まれてくるなんて、空気の読める息子だなー」なんて考えていたが、この先嫌というほど息子の空気の読まなさ具合を思い知ることになる。
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