その1枚に用がある
どうも山ぱんだくんです。昨日は山登りなんてらしくないことをしたんですが僕はやっぱり生粋の引きこもりなんだなと思いました。足腰がいてえ。
さてさて「君が好きだと叫びたい」
第五十四回は「その1枚に用がある」
どうでもいいけど「さけびた」まで打って第一候補「酒びたり」なの、なんなん?
第五十四回 その1枚に用がある
今期のドラマはなかなか厳しい戦いである。
インハンドの山P頼み感、白衣の戦士のナースのお仕事感。古いテンションに無駄に疲れてhero感溢れるラジエーションハウスは本田翼の演技の惨憺たるやに頭を抱える。ストロベリーナイトサーガはキャスト一新の意味が分からないし集団左遷の福山雅治は僕は好きだがいい声は聞こえてこない。
あとは....きのうなに食べた、俺のスカートどこ行った?、東京独身男子、ミタゾノ、私定時で帰ります、あたり。
今期はLGBTと古き良きドラマ復興がテーマか?
そんな大当たり!は未だ感じないものの確実に、じんわり、いいのが、こちら。
テレ東お得意の深夜の飯もの。家で出来る簡単おいしいヘルシー料理にゲイカップル(内野聖陽×西島秀俊)という設定が加わるということで、ちょ、西島秀俊が、ちょ、と平静ではいられない。磯村勇人が今後出てくるということでちょっと冷静でいられない。
まずオープニングの、料理する西島秀俊を撮影する内野聖陽の視点からの動画(ちょっと高めというところがポイント)から溢れる愛情にもう降参である。やめろよって言いながら(多分)はにかむ西島秀俊とじゃれつく内野聖陽に全面敗北。なんだこの破壊力。変な声出たわ。
四十代、ゲイ、ゆえの親との確執やら将来への不安やらが優しい生活の中に溶け込んでいるけれど、問題があってすっきり解決みたいなストーリーラインはない。ただ、生活がある。だからいいんだろうな。おいしい料理も悩みも問題も、うまくいくこともいかないことも全部含めて、きちんと生活だからいいんだろう。
でも今のそんな2人に落ち着くまでのちょっぴり若い2人はちゃんと甘酸っぱかった。前回は2人の出会い編、付き合っているわけじゃないけどよく遊ぶそんな関係から「一緒に、住む?」とたどたどしく1歩踏み込む西島秀俊が、もう、アレです!アレ!!!普段クールで仕事バリバリこなす西島さんが美容院のシャンプー台で倒されて白い布を顔に被せた状態でたどたどしく言う様はもう名前をつけて保存したい。
この白い布の演出はたしか原作ではなかったのだけど、1枚隔てるから踏み込めることもある。そこには男女のわかり易い関係ではないから怯える心があって男女の関係となんら変わらない恐れる心もあって、んはああああああ甘酸っぺーーと僕達は頭をぺしっと叩くのである。
このMVPは間違いなくあの白い布1枚だ。怯える心を隠して少しだけ勇気をくれる。
その1枚に、用がある。
結論:磯村勇人はまだか。