即興詩 | だれもわたしをしらないところ | 20210714 | #フラグメント やがて日記、そして詩。05
だれも
わたしをしらないところにいきたい
せいぶつとしての
ほんのうとは
はんたいのことばが
あなたのくちからつむがれる
だれも
あなたをしらないところは
わたしにもいけないところだと
いったところで
だれも
しんかのなかできずきあげた
りせいとも
きょうきとも
いえない
いたみのなかで
かおをしかめている
いきたい
というほんのうが
ここまでわたしたちを
ゆがめてしまったのだろうか
あなたのなかにも
わたしのなかにも
あめのなかで
ずぶぬれになったあとの
くつのしめりけ
みずたまりのようないのちが
こえをあげている
なんでだろう
なんでだろう
いきる
というただそれだけのことに
せいさいなろんりのいとをあむ
ずぶぬれの
むきだしのからだで
だれも
わたしの
しらないところに
いきたい
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