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叙事詩「岬のヒュペリオン」1-10
はじめに、に代えて
この作品は、たしかコロナ禍以前に書きはじめて、コロナ禍に突入して頓挫してしまった物語詩です。夜な夜な、「アユカ」という人を追いかけて書き綴っていったものの、コロナ禍によって、あの当時は、本当に人と会えなくなってしまって、この続きをどう書いていいのかわからなくなってしまいました。
人と会えないのに、物語のなかではふつうに人と会って食事をしたり、どこかに出かけたり、いままでどおりの生活を送っていることが、「ほんとう」のことなのかどうか。たとえフィクションであったとしても、そこにたしかな手ざわりがあるのか。そんなことで立ちどまっていたこの物語を、ふたたび動かしています。
いくぶんか甘ったるい、小説であるにしろ、詩であるにしろ、何にしても中途半端な印象もある物語ですが、僕にとって、とても大切なものです。まだまだ完成には程遠く、何度でも、何度でも、直しながら形を成していくと思います。
この作品の発端はヘルダーリンの『ヒュペーリオン ギリシアの隠者』にあります。ヒュペーリオンがディオティーマを追いかけたように、アユカを追いもとめる話です。ヘルダーリンも、構想から何度も何度も書き直していました。そして、ずっと立原道造の『鮎の歌』をはじめとする物語たちにどこかでずっと心をとらわれて、あの「歌物語」をどう評価すればいいのか、10年ごしの応答を、彼にしたい。そういう気持ちも、この作品にはあるのです。
まだ長い道のりを行きますが、ようやく第10回まで公開にこぎつけましたので、ここで一旦10回分をまとめて掲載したいと思います。なるべく、つなげて、読んでいただきたいのです。
それでは、どこにたどりつくのか、ともに歩んでいただけますと幸いです。
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