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渾身のボケ
お疲れ様です。
ゆうきです。
前回の記事にも書きましたが、私は高校から7年間やり投げをやっていました。ただ、私は大学の集大成の大学4年時の全日本インカレで前十字靭帯が断裂してしまい、競技を続けることを断念しました。
今回は前十字靭帯を切った時の話をしようと思います。
4年時の全日本インカレは、大学最後のインカレになるので、今まで積み上げてきたもの全てを出し切る舞台になります。
私は2年時から全日本インカレに出られる競技力になり、毎年入賞を目指していたのですが、本番に弱く、思うような結果を出せてこれなかったので、インカレでの借りを返すつもりで、大会に臨んでいました。
自分ができる限りの準備をして試合に出たのですが、残念ながら膝が限界を迎えて、3投目に膝からブチブチと靱帯が切れる音がして、その場にうずくまりました。
競技場には救護係の人がおり、私をすぐに担架に乗せ、救護室まで運んでくれました。
私は、膝の痛みよりも思い描いていた結果を出せなかったことと、大怪我をしてしまったことに対して、心がとても痛かったです。
そんな時に、大学4年間切磋琢磨し、馬鹿なことも共にした同期2人が救護室まで駆けつけてくれました。
そんな中、私は、大怪我をしてしまって手術をしなければならないこと伝えるために母親に電話をしました。
母親に電話が繋がり、試合で起きたことを事細かに伝えていると、悔しさが込み上げてき、私の目には涙が溢れていました。
それを見て同期の2人は、私にどのように声をかければいいのか困っている様子でした。まあ、今まで必死になって一緒に頑張ってきた仲間がそうなったら、自分も同じ状況になってしまうと思います。
そんな時に、私の関西人の血が急に騒ぎ出したのです。同期の2人を笑わせないとと。母親との電話の中で、私は渾身のボケをかましました。
「オカン。また手術でたくさんお金かかってしまうわぁ。迷惑かけてしまってごめんね。お金かかるから、警察にバレんようにお金印刷しといてや」と。
私は、泣きながらボケをかましたのですが、2人は全く笑ってくれません。それどころではなかったのでしょう。
おおスベリしたことで心なしか膝の痛みが和らいだのを覚えています。
場の空気を読むことが大切だということを痛感しました。
みなさんも大怪我をした際にボケるのはやめておいた方がいいかもしれません。