やりたい校内研 #149
1.毎日を「こなしている」学校の現状
まず、そもそも自分自身でテーマをもって、実践をしている先生が私の身の回りに数えるくらいしかいません。校内研の研究授業の周辺でだけ力を入れて、あとは普通に過ごす、という先生が多いように感じます。その背景には、日々の忙しさに追われて、通常業務で精いっぱいという現状もあるが、やる気や意識の問題もあると思います。
2.教師も自分で学ぶ
私は「子どもに学びを渡す」という実践をしていますが、このテーマの重要性は、教師にも当てはまると思います。むしろ教師から、変わる必要があるかもしれません。決められた校内研のテーマの下で、指導案を人といっしょに作り、実践をしていくことも大事ですが、それでは研究がそれぞれの先生一人一人のものになっていないことが多いです。ただやっているだけで、一年経ったら、研究をやめてしまう先生になってしまいます。つまり、研究の仕方、実践の仕方、教師としての高め方を学んでいないので、誰かに言われないと動けない先生になってしまいます。
まずは、自分自身の強みを分析すること。そして、どんな実践をして、どんな授業やクラスを作りたいかを考えること。日々、子どもと向き合い、実践を重ねて、ふり返り、まとめて発信してフィードバックをもらうこと。それを次につなげてくり返すこと。これが当たり前にできるようになるために、校内研究をしたいです。
3.やりたい校内研
①テーマは自分で決める。
学校教育目標の下で、大きいテーマがあってもいいですが、その下で、一人一人が自分でテーマをもつことが大事だと思います。自分の得意な分野で、日常的に取り組めるテーマを設定する。もちろん、児童の実態を踏まえることも大切です。
テーマをもつためには、「自分自身を知ること」が大切です。自分の教育観や強み、今求められていることなどを考えるる。学年主任や研究主任が、一人一人の先生と対話をする中で、やりたいテーマを引き出したり、アドバイスしたりすることが必須だと思います。私は、その役割をぜひやりたいです。
②研究は、毎日
研究授業や研究発表の前だけ、力を入れるのは、どう考えてもおかしいです。研究は子どもたちのためにあるのだから、研究授業があろうがなかろうが、どの時期も力を入れて継続していくべきです。私は、「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」を個人テーマにしているので、算数を中心に毎日取り組むことができています。そうすると、研究が子どもたちの恩恵につながります。研究テーマは、なるべくほとんど毎日実践できることがおすすめです。
③自分を日常的にふり返る
一回力を入れて発表すると、力を使い果たして、ふり返りをしないことがよくありませんか?やったことはふり返り、次につながるようにします。日常的にふり返りをして、いいものは続けて習慣にして、改善すべき点は改善する。自分でふり返ることは難しいですし、マンネリ化します。定期的にだれかに見にきてもらい、意図的にフィードバックをもらいます。
④ふり返ったことをアウトプットして共有する
研究の経緯を日々アウトプットします。そうすることでふり返りになります。それを校務支援システムなどで日々共有する。
教師も「ふり返り」の習慣をつける|エンチャント先生@小学校 (note.com)
⑤研究発表は大きく一回じゃなく、細かくたくさんやる
仰々しく一回やると、たった一日のためとても大きな労力を使います。やるとしたら、簡素化して、授業のことを考えう時間を増やします。フォームを使って、申し込み、アンケートをします。指導案や研究の概要はPDFにして簡単にまとめて、端末活用でデータで共有する。紀要を作るならA3一枚など最小限にする。接待も省く。講演会もなしで動画にする。
できれば、いつ見に来てもいいようにすればいい。研究はほぼ毎日やっているんだから。
以上、エンチャントでした。
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