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私の理想の校内研究 #138

私の理想の校内研究。

 それは「それぞれの先生がテーマを設定して、実践をしていく」というものです。
 もちろん大きなテーマは、学校教育目標のもと、そろえておいた方がいいと思いますが、そこに迫っていく方法は、自分自身で考えるというものです。教師は、それぞれに得意分野や興味が違い、大事にしていることも違う。教育の専門家であるはずなので、それぞれに当たり前にテーマをもっているべきであると思います。
 附属や私立、一部公立学校でも、そのようにやっている学校があると聞いています。私は、この意見を必ず反省に出しますが、もちろん採用されません。なぜか。

1.やりたいことがない

 目の前の仕事に追われて、日々の業務こなすので精いっぱいな先生がいます。もちろん、クラスの状況によってそうなってしまうこともありますが、常時、一年中余裕がなく、自分のテーマを突き詰めるなんてことが難しそうな先生方も結構います。
 そこで、若いうちに「やりたいことさがし」ができるような環境を用意してあげることが大事だと思います。たまたま、本人にやる気があったり、素晴らしい先輩に出会えたりして、やりたいことが見つかっている先生はラッキーです。そこをラッキーじゃなくするために、色々なことに出会えたり、教師として成長していきたいというやる気を引き出すような研修システムがあるとよいのではないのでしょうか。

2.やり方が分からない

 やりたいことがあっても、やり方が分からないからできないという人もいるでしょう。今は、書籍も簡単に手に入るし、インターネット上にもたくさん情報がある。進んで学ぼうと思えばいくらでも方法があります。その方法を自分で見つけていくことも教師として成長していく過程であると思います。「聞く前に調べなさい。」と子どもにも言っているはずです。


3.初任もいるでしょう

 一部の例外をあげて、全員はできないという論法ですね。たいてい、その意見を言っている本人がやりたくないという気持ちが強かったり、不安があったりする場合が多いように思います。やりようでしょう。

4.やり方を決めてもらわないとできない

 今の教師たちの多くが「言われた通りにやる=優秀」で育ってきた世代です。これが、授業がなかなか変わらない原因の一つだと思っています。やり方・学び方を教える時代です。教師自身が自分で研究していないと、子どもたちに、そのスタイルの学び方を教えることなんてできません。

5.プロジェクト型の研究

 ある程度、同じ志や同じ興味をもった先生で集まり、どんなテーマで、どんなことを、どんな方法で研究し、最終的にどうアウトプットしていくかなどを自分たちで決めていくタイプの研修をしたら、とても意味があるのではないかと思います。そのためには、それを運営していく指導主事などの技量がとても大事です。教師の学びを支えながら、一緒に学んでいってくれるような指導主事の先生の存在が必須です。

 私は、そういったプロジェクトに、今3つほど参加しています。
①市の研究プロジェクト
②有志の仲間との勉強会
③とある本の出版をめざしているプロジェクト

理想的な学びができているなと自分自身で思っています。

6.おわりに

 研究主任をバリバリやっていた私でしたが、今は分掌的に離れています。しかし、個人では、バリバリ研究をしています。次、研究主任になったとき、テーマをそれぞれが決める研究がしたいです。その際には、主任として、一人一人の教師のプロデュースをしたい、なんて考えています。

以上、エンチャントでした!

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