ちょっぴりご機嫌になるための仕掛けを。Vol.4-ワンピース編 #enamu解体新書
皆さんこんばんは、10月最後の日曜日の夜いかがお過ごしでしょうか?
今日綴らせていただくアイテムはワンピース。
ぱっと見のデザインだけを見れば ”普通” どこにでもある形。
けれど、これを着るとスタイルアップした様に見えるきれいなシルエットのワンピース。
そんな ”何だか不思議なワンピース。” について綴っていこうと思います。
昨晩更新させていただいた”ボートネックプルオーバー”の最後に少し触れさせて頂いた、”身長に対してのお悩み” にフォーカスを当てた一着になります。このワンピースの身長についての詳しい内容はこの記事の最後の方で。
なんの話?と気になる方は、お時間のある時に『"錯視”を利用し、普通なデザインに人匙の魔法を』にも目を通して頂けると幸いです。
その他の記事にもenamuがものづくりに込めている、商品を見ただけでは伝わらないであろう…という想いを綴っています。
それでは本題へまいりましょう。
ーハイネックワンピース
デザインは秋冬に多く出てくるセミハイネックのワンピース。この普通なワンピースは
”ちょっぴりご機嫌になるための仕掛け” を2つ隠してあるんです。
1つ目の仕掛け。
使い勝手のいい様、シームポケット(縫い目と同化しているポケットのこと。)をつけてハンカチなどのちょっとしたものを入れるのに◎
私は自分のスマホを手帳型のスマホカバーにいれて使っており、割と大きいのですが、それがすっぽりと入るサイズになっています。
何だ。仕掛けってそんなこと。。。って思う方もいるかもしれません。
ですが日常生活の中で、ぱっと手をあけたいタイミングって結構あると思うんです。そんな時にすぐ手をあけれるような実用的なサイズのポケットがついていること。これも私自身は ”ご機嫌な自分” でいるための仕掛けな気がしています。
日常をちょっぴりご機嫌でいられるその分、大切な人との時間にほんのちょっとだけ笑顔の時間が増えたら素敵ですよね。
そんなかゆい部分に手が届くようなサイズ感のポケットだと思っています。
2つ目の仕掛け。
1つ前のアイテム紹介で首の見え方について書いたのですが、こちらも首元に関しての仕掛け。
このワンピースの首元はスタンドカラーがついているのですが、企画の当初は結構高めの衿でデザインを進めていたんです。
ですが、顔を下へ向ける際に顎の下に当たること。人によって顔が強調されることを理由にデザインを修正。
顔まわりをすっきりした印象になるように。そして顔を下へ向けた時の微妙な不快感が少なくなるように。とバランスの微調整を重ねました。
この首の高さに関しては、店長の森にも何度も試着をしてもらいながら互いの意見をまとめていった部分です。
そしてここからが2つ目の仕掛け注目のポイント。
私が服をデザインするときに大切にしていることの一つに、前・横・後どこから見てもきれいに見えること。があります。
2つ目の仕掛けはこの考え方とともに、ハイネックを着たいけど首が苦しく感じるのが苦手な方にお勧めしたい仕掛け。
それは “うなじ美人” な後ろ衿。
私は女性の華奢なうじが好きなのですが、衿の後ろをあけて着ることで、うなじ部分をすっきりと見せてくれます。また、首をあけてきてもおかしくない様にボタンやボタンを留めるループを目立ちにくい仕様にすることで、首の詰まったデザインが苦手な方でも、首の圧迫感を緩和できるのでチャレンジしやすいデザインに。
着心地と自分の好みや体調に合わせて着方を変えることで”ご機嫌でいられる時間” が増えたらいいですよね。
ストレスフリーとはいかないけれど、着てくださる方々が ”それぞれに心地いい着方が見つかる” そんな洋服になればいいと思っています。
これが今回のワンピースに込めた ”ちょっとだけご機嫌になれる仕掛け。”
それでは、今回もenamuのものづくりで大切にしているキーワードに添って綴っていこうと思います。
ーkeywordー
素材へのこだわり
シルエットへのこだわり
サイズ感へのこだわり
ーハイネックワンピース素材へのこだわり
素材は、いうまでもなく他の商品同様に ”日本製の生地” を使用。
混率はウール100%
ボートネックプルオーバーに使用している素材を厚手に仕上げた素材。
ボートネックの素材同様に”吸放湿性”を保ちさらに生地を厚くすることで、次に話をするシルエットに対する悩みを軽減させています。
ーハイネックワンピースシルエットへのこだわり
先にもお話をしましたが、このワンピースはご機嫌でいる仕掛けの他にも、他のアイテム同様に、誰もが持つファッションへの悩みにフォーカスを当てています。
生地を厚手にすることで得られる効果というのが ”体型カバー” と ”着やせ効果”
やせ型の方であっても、年齢とともに体型が変化しボディーラインが気になる方は多いと思います。そんな時には大きめの服で隠してしまうのではなく、着用に適度なゆとりで、少ししっかりとした厚みの素材を使った服でコーディネートをしてみてください。
そうすることで、ボディーラインを拾いすぎず "服本来のシルエット" が、体型をカバーしてくれます。
今回のワンピースはそんなスタイリング術を利用した1着に仕上げています。
少し厚手に仕上げた素材で、少しAラインにシルエットを作る事で、上半身をすっきりと、下半身は緩やかに生地が落ちてシルエットを作ってくれるので、厚手だからと言って張りすぎない適度なシルエットに収まってくれます。
またサイドに入っているスリットは、ボトムとのレイヤードでも、ワンピースとして1枚でも開きが気にならない長さに調整し、動きやすさとともにコーディネートによって足元の表情を変えてくれる。憎らしい長さに仕上げています。
シーンに合わせスタイリングで、いろいろな着方を楽しんでいただきたい一着です。
ーハイネックワンピースサイズへのこだわり
実は、このワンピースはenamuのプレス担当の子のお悩みを形にしたデザインでもあるんです。
プレス担当は身長が170㎝近くあるのですが、”自分に合う丈のロングワンピースになかなか出会わない”。というのが悩みだそう。
私の友人にも同じくらいの身長の友人が数名いるが、確かにあまり丈の長いワンピースを着ているイメージが無い。
私は逆に身長が平均よりも小さいのでロング丈で売られているワンピースを買うことはあまりない。
そんな着丈の悩みを解決するべく。身長の小さめの人と高めの人にあわせて着丈を設定したのが、今回のサイズへのこだわり。
150㎝の人が着ても、170㎝の人が着ても適度な丈で着られる長さになっています。そのため、今回のワンピースに関しては、身幅のグレーディングは少しだけに。
上半身のを広げていないので、インポートブランドのワンピースを買うとありがちな、丈はいいけど身幅がぶかぶか。という事が無いように日本人の体型に合ったサイズにしています。
また、伸びる生地のマキシ丈ワンピースのありがちなのが ”生地の成長現象”
私も経験があるのだが、朝出かける時に最適のバランスだった着丈が、夜家に帰る頃には裾を引きずりそうな丈へ変貌してしまう現象。
これは生地が自重で引っ張られていくことで起こるのですが、
今回使用している生地はハイゲージといって細い糸を使って細かく編みたてられているので、大きく成長することがありません。
私も実際に一日着用してみましたが、着丈が伸びている感覚はありませんでした。
なのでニット素材のワンピースなのに時間がたってもベストバランスで着て頂けると思っています。
はい。少し長めになってしまいましたが、ワンピースに詰め込んだ思いはこんなところになります。
【アイテム詳細】
ワンピース
[お問い合わせ品番]
18-44-00010
[色・サイズ] 29ブラック(M/L)/39ブラウン(M/L)
[価格]
¥23,000(in tax)
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この商品は、店舗でご購入できますので興味がある方はぜひチェックしてみてください。
※在庫には限りがございます。予めご了承ください。
【店舗情報】
Tel:050-170-21126
〒451-0051 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番17号イオンモールNAGOYA NORITAKE GARDEN 1F
Open:10:00 ~ 21:00
気になった方はぜひenamuのサイトも覗いてみてくださいね。
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折りを見て、つぎはポンチョについて綴ろうと思います。
では、おやすみなさい。