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国語(現代文・古文・漢文)大学受験対策
仕事で試験問題と、高校生の答案を見る機会が多いので、みんなに共通してアドバイスしたいと兼ねがね思っていたことを書いてみます。
10年以上高校生の答案を見てきて、生徒さんは入れ替わっていくけど、間違え方は変わらないものなので、誰かの参考になったらうれしいです。
今後も追加で思いついた事があったら、追加修正していきます。
「作者の意図」
よく、作者は何が言いたかったのか?と聞かれても、模範解答が正解じゃないことが多いって批判聞きますけど、それはその通りで、試験問題は本文の一部を切り取って、そこから読み取れることだけから説明出来ることしか求めてこないので、問題文、注、設問などに書かれている事だけを素直に読んでいく必要があります。なまじ小説全体を読んだことがあったり、その評論のテーマに対して自分なりの意見を持っていると先入観で解答を左右されてしまうので、要注意です。
「古文漢文の現代語訳、口語訳」
流暢な日本語にしようと思わずに、まず文法的に正確に分解して説明できることが重要。そのうえで、自分が正確に文法やことばの意味を理解していることを証明するつもりで、原文に忠実に書くことです。ニュアンスが近いからと原文で二言で書かれているのを一言にザックリまとめて書いたりしたらダメ。一語一語対応させて、多少日本語がギクシャクしても忠実に訳しましょう。
古語とか、同じ日本語なんだから、、と気持ちを研ぎ澄ませても、決して正解にたどり着かない言葉が出題されることが多いので、外国語の勉強と同様に辞書を繰り返しひいて、覚えながら訳した方が結局近道です。
「映像化」
小説や古典は、読みながら情景がドラマのように自分の頭の中で映像化できれば、かなり楽です。戦時中が舞台の小説とか、今と世間の価値観が違っていたり、平安時代の宮中の様子とか、誰がいるのか何人いるのか、何のために歌なんか詠んでるのか、そうゆう当時の生活や価値観、風習みたいなものを知っているかで、読みやすさが違います。漫画でもいいから古典を読書として沢山読んでおくと、断然有利ですね。
「評論文の筆者の主張」
評論文は、ある程度は技術で解答できるので、小説苦手な人、国語嫌いな人も高得点の可能性があります。指示語は何を指しているのか、確認しながら読む。比喩はわざわざたとえ話までして、何を伝えようとしているのか注目する、接続詞や接続語で、筆者の結論はどこか探す。(分かりやすくするための前提の説明とか、例を出しただけとかの段落はどけて、つまりとか結局とか、何か結論ぽい言葉に注目)
評論文を読むたびに、短く筆者の言いたいことをまとめる練習は、昔から朝日新聞の天声人語とかでやりましょう、と言われてきたけど、実際素早く大意をまとめられるようになります。国語好きの人じゃないと、拷問のようにつらそうだけど。
「設問読み間違いのケアレスミス」
何の科目でもあることですが、古典の文法問題では、何を聞かれているのかつい思い込みで間違える人が多いです。現代仮名遣いでとか。漢文の書き下し文のところに現代語訳書いてあったり、傍線の番号取り違えたり。
大事な試験の日だけちゃんと見直すからいいんです、と思って日ごろ見直しをしていないと、緊張で舞い上がっている状態でチェックするのは難しいので、無意識ケアレスミスに気が付けるまで、習慣にしておきましょう。
「記述問題」
記述問題では、必ず文末のまとめ方が設問と合っているか確認して下さい。「から。」とまとめてないだけで減点とか勿体ないですね。
あと、解答だけ読んでも意味が分かるように、指示語のままじゃなく、ちゃんと何を言っているのか言い換えたりすることと、キーワードを落とさないように。問題文で10回も繰り返し出てくる言葉とか、筆者がめっちゃ気にしてるワードなので、要注目です。
設問と自分の解答を続けて読んで、ちゃんと応えているのかチェックするのも有効です。
「小説」
小説は、とにかく登場人物の気持ちの変化と、そのきっかけになった出来事を掴むことが大切。最初からそればかり注目してチェックしておきましょう。
気持ちは、「楽しいと思った」みたいにストレートに書いてあることは無くて、風景の描写から明るい場合と暗い場合があるし、態度の描写、しゃべり方、人間関係を踏まえて、空気を読む必要があります。小説の中の人は、ちょっとした目配せとか、わざと嫌味を言うとか、嘘をつくとかいろいろやるので、空気を読むのが苦手な人には難問みたいです。
日ごろからドラマなどを見て、「この二人の雰囲気は、昔付き合ったことあるのかも」とか想像できる人は得意だと思うので、情景をドラマ風に思い描きながら読んでいきましょう。
もし、参考になった方がいらっしゃったら、教えていただけると嬉しいです。需要があればもっと書いてみたいと思います。
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