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泡沫

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うたかた のような うた だれか きいて だれにも きこえないで
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街

愛を見失ってしまう時代
だから
あたしは
愛を見失ってしまってるの?

愛を見失ってしまう時代
だから
あたしは
愛されないの?

アイシテルって
あなたは
言うけど

嘘にぶたれる音は
好きじゃないや

マヤカシだって
あたしは
思うけど

愛を見失ってしまう時代
だから
あたしは
愛せないの?

この世でたったひとつの命を削りながら

この世でたったひとつの命を削りながら

歩き続けるあたしは

不自由という名の石

だからどうにも泣いてしまう

運命に負けそう

だからどうにも泣いてしまうんだ

どうか忘れてしまいたいんだ

過去も未来も現在も

希望という名の光さえ

ふとした優しさを求めずにはいられない

ふとした優しさを求めずにはいられない

「"ここ"以外で、あたしのこと考えたり思ったりしますか?」

「それは……」

「それは?」

「僕が考えたり思ったりしていないと、"ここ"でさえあなたは孤独だと?」

「……そうですね」

「あなたが日常で"ここ"を意識して生活してる様に、僕も同じですよ」

聞かずには

いられなかった

ずっと聞きたくて

今だからこそ

いられなかった

ほんとは

"ここ"以外で、考えたり思ったりしてくれ

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誰かの願いが叶うころ

誰かの願いが叶うころ

誰かの願いが叶うころ

あたしは死のう

あなたの願いが叶うころ

あなたの代わりに あたしは死のう

死んでも また

誰かの願いを叶えよう

あたしの中のすべてを 誰かにあげよう

その誰かが また

あたしの様に 死ぬのなら

また 誰かの願いを叶えよう

あなたの代わりに あたしが死にたい

病気を分けて下さい

Raining

Raining

「いってきます」

普通に言えた

何気ない日常

歩き慣れた道

同じ紺と白を纏った人形も歩く道

ゴールには

目に見えない

触れることさえ許されない

同じ紺と白を纏った人形と目が合う

次々と目が合う

不思議そうに窺う目が合う

あたしは泣いていたんだ

雨も降っていないのに

泣きながら

緩い朝日を浴びながら

歩き慣れた道を歩いた

「ただいま」

心の中に言った

何気ない非日

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みんなひとり

みんなひとり

生まれるときも

生きるときも

共に なんてない

いつも いつだって みんなひとり

泣いたってひとり

一緒に なんてない

セックスしたってひとり

一つに なんてなってない

繋がってないから

いつも いつだって みんなひとり

だから

不幸なんてない

ひとりひとりだから

不幸なんてありやしない

ガラクタ

ガラクタ

あなたに抱かれる度に 天井と目が合う

あなたに抱かれる度に 天井に漂うあたしと目が合う

くすりとも笑わないあたしが

まるで娼婦のように笑うあたしを

視姦する

感じてる

感じてない

感じてる

あたしはあたしに感じてる

あなたに抱かれる度に 壊れていく

あなたに抱かれる度に ガラクタになっていく

あなたの薄っぺらな甘い囁きが

まるで人形のようなあたしを

引き千切る

感じてる

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許して許して殺して

許して許して殺して

ぼんやりと 海流に流されて

漂うあたしは まるで海月

強い海流を 待ち望むあたしは まるで海月

死んで海の中 溶けることを

あなたと解け合えることを 待ち望むあたしは まるで海月

許してほしいの 生まれたことを

許してほしいの 生きたことを

殺してほしいの この美しい海月を