「しゃべらない方が得」という空気
日本人に、表現に苦手意識を持つ人が多いことの原因はいくつかありそうに思うのですが、
一番根っこになっているのが、
「しゃべらない方が得」
という空気感な気がします。
・沈黙は金
・雉も鳴かずば撃たれまい
・見ざる聞かざる言わざる
・出る杭は打たれる
・言わぬが花
・口は禍の元
などなど、
「下々は黙って上の言うことを聞いてろ」
的なことわざの枚挙にいとまがないのがこの国で。
(だから、日本の学校教育で教えていることも、「自分で考える」ことよりは、「上(先生とか親とか大人とか社会とか)の言うことに黙って従え」ということを教えている気が)
そういう空気で育った人たちに、
表現の技術がなかったら、
そりゃー、表現できるようにならない方が自然。
「私は、表現していいんだ」と安心することが一歩目で、
安心した中で、表現の技術を教えるのが二歩目。
そんな気がします。
(学校だと、容赦なく子供たちがディスり合いして、どんどん子供たちが委縮して、しゃべらなくなってしまう空気もあったりします)
(競争って、「近い者」同士が一番苛烈なので、「年が同じ」な子どもたちをあんな狭い空間に押し込めたら、そりゃー熾烈なディスりあいが起きるよなー)
国や企業が割としっかりしていた昭和までなら、「おとなしく上の言うこと聞く」が多分正解だったんですが、
国も企業も安定した継続雇用ってちょっとムリ、経済成長も人口減少するからほぼ無理ゲーな令和の時代だと、おとなしく上の言うこと聞いてると多分人生詰んでしまうので、
自分の頭で考えて、
自分の言葉で表現する技術、
マストになってくる気がします。
表現する人のことを、「でしゃばり」と言って貶める空気があるこの国だからこそ、
きちっと、自分の考えを表現できる技術、大事だと思います。技術がなかったら、空気に負けてしまう。
「私はしゃべっていい」というメンタルも、
伝えたいことを伝えられる技術も、
どっちも大事、と思います。
分かりやすい説明の技術はこちらからどうぞー。
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