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ゴッホという人

今月の「絵を読み解く」は、歌川広重の「東海道五十三次」を扱っておりますが、

来月は、ゴッホの「夜のカフェテラス」を扱う予定です。

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ゴッホにした理由は2つです。

1つ目は、ゴッホのリクエストを頂いたから。

2つ目は、今月扱っている歌川広重の描いた「江戸名所百景」の「猿わか町よるの景」に影響を受けてゴッホが描いたのが「夜のカフェテラス」ではないか説があるのを知ったからです。


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確かに似てる。


というわけで、今月はゴッホについて色々調べているのですが、


いやー、知れば知るほど難儀な人だなと😅


それまでの私のゴッホの知識といったら、「ひまわり描いた人」、くらいしかなかったのですが、

なんていうか、うん。難儀。

ものすごい生きづらさを抱えていた人。

ゴッホは37歳で自殺したとされていますが(※他殺説あり)、

弟のテオがいなかったら、もっと早くに自殺しちゃっていたんだろうなぁ、と思います。

小さい頃から、ずっと生きづらかった人。

幼い頃、ゴッホがゾウを粘土で作っていて、お母さんが「上手ね」と褒めたら、いきなりゾウを壊してしまった、というエピソードを知って、

私が思い出していたのは、アドラー心理学の子育ての、このエピソードでした。

10歳のジョージが、作りかけていたブックエンドを完成しかかっていたとき、母親が彼を勇気づけようと、「素敵じゃない、ジョージ。とっても上手だわ」と声をかけたら、ジョージはいきなりわっと泣き出し、ブックエンドを床にたたきつけて叫んだのです。「ちっとも素敵じゃないよ!こんなの全然ダメさ!」そして、ばたばたと自室へ駆け込んでしまいました。(『勇気づけて躾ける』P73)


そっくり。


で、実は私も、このときのブックエンド壊したジョージや、ゾウを壊したゴッホの気持ちが分かる側の子どもでした。

非現実的なくらい、目標が高いんですよね。

そして、非現実的なくらい目標が高い子って、

リアルな現実を観察することができないくらい、深く勇気をくじかれていることが多いです。(その子が持っている「勇気」の量と、「現実的な目標を設定できる力」って、相関関係ありそうな気がする…)


ゴッホって、どうしたら幸せに生きられたんだろう。(多分、ゴッホの場合、「絵が売れる」とかのシンプルな答えじゃないだよなぁ…)



先月は浮世絵のために参勤交代や大名行列調べていましたが、

今月はゴッホと格闘したいと思います。







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