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みんなが持てるもの、のなかに。
久しぶりに、朝からすっきりと晴れた日でした。
ここのところ、晴れていても、ぼんやり景色が白く霞んでいることが多かったもの。
今日は山の緑の濃淡がくっきりとして、カラッと澄んだ青空で、なんとなく心まですぅと晴れていく感じ。
朝出勤して車を置き、開店準備のパートナーと店まで歩くとき、見上げるとトンボがたくさん飛んでいた。
秋だねぇ、なんて言いながら歩く。
だって、昨日の朝は見なかった。
やっぱりトンボは、空気の変化をちゃんと感じているんだな、と思う。
いつのまにか、周辺の田んぼの稲にはしっかり穂が出ていて、もう頭を垂れているし。
初夏に刈られた麦畑のあとに植えられた大豆は、もうわさわさと大きく茂って、一面濃い緑の海。
そういえば、春に買って花壇に植えた、エキナセアの苗。
はじめは小さな葉っぱ3枚だけだったのに、夏が進むにつれ、その一点から、まるで湧き出るようにたくましい緑の葉っぱが伸びてきた。
まるであの、トトロの夜のシーンを思わせるような。
でも、葉っぱだけが増えて増えて花が咲く気配なし。
おや…と思っていたら、先週から急に、蕾らしきものを冠した茎が、中心からぐいっと現れた!
ただ、あれ…想像していた可憐な花とは程遠い。
ぶっとく固い茎、あざみのようなギザギザで厳重に守られたような蕾…。
確かに、あんまり実際に地面に生えて咲いているのを目にしたことはないのだけれど、これ、あってる…?
とんでもないものがでてきたら、どうしよう…。
子どもたちと、パックンフラワーかもしれない、と言っている。
今日は、花火大会があった。
ベランダに出てみると、少し離れてはいるけれど、ちょうどきれいに見えた。
プシュっとハイボールの缶でも開けようかと思ったけど、そうだった、子どもたちはサッカーの夜練中で、また迎えに行かないといけないんだった。
クライマックスで、思わず、おぉ、と声が出た。
でも。
終わってびっくりしたのは、目の前に広がる、まさに満天の星。
そう、本当にめずらしく雲も少なく、澄んでいるのだ。
南の空に、はっきりとさそり座。
次男と、今日は帰ったら星空を観察しようね、と約束している。
夏休みだし、ちょっと夜更かししてもいいか。
明日も早朝出勤だけど、このためなら、大丈夫。
花火大会もいいけれど、星空っていいよね。
みんな、誰の上にも平等にあっていいよね。
(もちろん、都会じゃ難しいかもしれないけど。)
私の大好きな本の中の、大好きな言葉を思い出しました。
いちばん大事なことっていうのは、
基本的に「みんなが持てること」のなかにあるんだと、
ぼくは思っているんです。
ペルセウス座流星群、見えるかな、見えるといいな。