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タイ ドイトゥンの焙煎を始めます

今週から、タイ・ドイトゥン地区の豆を扱い始めました。
タイのドイトゥン地区の標高900~1,350mという高地でタイ王室の「ドイトゥン開発プロジェクト」のティピカとカティモールです。

「ドイトゥン開発プロジェクト」は、タイの王室系財団法人メーファールアンが実施しています。ドイトゥン地区は、チェンライ県のミャンマーと国境を接するゴールデン・トライアングル地域に位置し、地域の人々は長年麻薬(アヘン)栽培で生計を立ててきました。
貧困に根ざした悪循環(知識の欠如、麻薬栽培、売春、エイズ蔓延)からの脱却を目指し、麻薬栽培からコーヒー栽培への転作を支援するこのプロジェクトを立ち上げたのです。

ドイトゥン

実は、私がこのプロジェクトを知ったのは存外早く、2013年の秋口のことでした。福祉作業所のクッキーやパンとコラボレーションしやすい珈琲豆の焙煎業での起業を決め、幼馴染に初めて店を持つ話をし、店舗のデザインを相談したいとお願いに行った時のこと。

たまたま当時タイに住んでいらした彼女のお父さんが帰国されていてばったり。お久しぶりです、とひとしきり弾んだ会話の中で、「タイでは王室主導で珈琲豆を育ててるんだよ。」と聞きました。「来年あたり、栽培とか精製の指導に入る人が日本人なんだってさ。すごいよね。」とも。
その時はまだまだ勉強不足な中で、原産国や働く人々に想いがいく余裕もなく、ただ起業について学び、事業計画を練っていた時でしたから「そんなすごい日本人がいるんだ・・・」と頭の片隅にそっとしまい込んでしまいました。

この「すごい日本人」こそコーヒーハンター José. 川島良彰さん。2014年、このプロジェクトの「コーヒーアドバイザー」に任命され、苗作りから施肥、収穫、精選まで細かく指導され、高品質な豆へと成長してきました。

今回、ご紹介をいただいて、コーヒーハンター José. 川島良彰さん率いるミカフェートさんが輸入したこの豆と、コロンビア フェダール農園の豆を扱えることになったのは、大きな喜びであり、改めて原点に立った思いです。

ドイトゥン地区の豆はとても素直で飲みやすいのが特徴。ぜひこの機会にお試しください


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