配慮と遠慮はちがうもの、というお話
明けましておめでとうございます。
丑年が明け、寅年となりました。
年始は毎年、少しゆっくりと昨年を振り返りながら、ちょっと贅沢にだしを多めにとっておいて簡単なお料理をするのみ、という、ゆっくりした時間を過ごします。今年もお屠蘇をちびちびと傾けながら、子どもたちのリクエストも交えた小品を作る楽しい時間の合間に、去年のことを振り返りました。
怒涛の1年
縁の木の相棒、まきちゃんに「今年、我々(1971年生まれの亥年)は運気がとてつもなく悪いのよ」と教えてもらったのが昨年の2月4日。それなら気をつけていこうね、と話していたのに、ジェットコースターのような1年となりました。KURAMAEモデルの第一弾有機質肥料の製造終了から始まり、アサヒグループホールディングスさん(現アサヒユウアス)との取り組み「蔵前BLACK」「蔵前WHITE」の開始。そして、丸紅さんとのedish+コンポストマシン運用と、実に目まぐるしい1年でありました。
創業9年目への想い
縁の木は今年2月4日で9年目に入ります。9年目の抱負はなんだろう、と考えた時に、普段と変わらない着実な歩みを、という初心に加えて、今年は「遠慮はしないが配慮はする」という相手への気持ちの表現の仕方を改めて意識しようと考えています。
遠慮、とは、相手を慮った結果として、言葉や行動を控えること。これは、一時的には相手の耳に、気分に心地よい存在となれますが、結果として伝わらないことや、相手のためにならないことを積み上げてしまうことがあります。それでいいのか?と内省した時に、「私はその瞬間、けむたがられても、役に立つ存在でいたい。」そんな想いが昨年4月以降の私を支えてきました。
配慮の積みかさねの先に見えるもの
私にとって配慮とは、考えを重ね、相手への慮りを重ねて心を尽くすこと。KURAMAEモデルを創りあげる中で、配慮の積みかさねがうみだす行動が、地域を結んでいくことを実感することができました。多くの仲間や友を得ながら昨年の後半をやってこられたのは、仮に気分をその瞬間は害されたとしても、相手のための助言や、判断や、行動を真摯に続けたから。これからも自分を信じ、共に取り組んでくれる人の想いを大切に、過ごしていきたいと、心を新たにしたお正月となりました。
明日から仕事はじめ。どんな1年になるかは自分次第。
着実に一歩ずつ、歩みを進めてまいります。
縁の木 白羽 玲子