ネガティブ、ポジティブ、日米の違い
よく「ネガティブ思考はいけない。ポジティブでなければ」と言いますが、
ネガティブやポジティブは日米で違いがあります。
この違いが分からずに、ネガティブだ、ポジティブだ、と言われているような気がするので、今回はその日米での違いを書いてみます。
(始めてのかたもいると思うので)毎回書いていることですが、タイプ6日本では、安心・安全・安定が一番重要です。
こういったタイプ6文化においての、ネガティブは、自分の安心・安全・安定を脅かす考え方を指すことになります。
「日本は破産するんじゃない?ていうか、平和なときに借金しまくっていて、いざというときの戦費調達はどうするんだろうね?国防上の問題だよね」という話は聞きたくありません。
たとえ事実でも「このままだと、まずいですよね」と、いうような話は、聞きたくありません。
これに対して、アメリカはタイプ3の国です。タイプ3アメリカでは、成功・賞賛が一番重要です。成功を求めるので、目的志向でもあります。
こういったタイプ3文化においての、ネガティブは、目的達成を脅かす考え方を指すことになります。
「それ、うまくいくの?」「前例ないよね」「失敗するんじゃない?」「確信はあるの?保証できるの?」
たとえ事実でも「ここに問題点があるから、それが解決するまで待ったほうがいいよ」というような話は、聞きたくありません。
いま、まさに、自分が成功に向かって羽ばたこうとしているのに、ネガティブな反応で足を引っ張ってもらいたくはありません。夢や野望を邪魔してほしくはありません。
とにかくポジティブに、前向きに、成功に向かって進んで行きたいのです。
●まとめます。
ですから、ネガティブも、ポジティブも、日米では違うものを指します。
・日本のネガティブは、安心・安全・安定を揺るがす発言で、ポジティブは、安心・安全・安定を実感させてくれる発言。
・アメリカのネガティブは、目的達成を邪魔する発言で、ポジティブは、目的達成を応援・促進する発言。
ということになります。
日本は安全が第一、アメリカは目的が第一、
第一なものを否定や邪魔するものが、ネガティブで、
第一なものを実感や応援するものが、ポジティブと、とらえます。
●まとめの後は、ダラダラと話を続けます。
タイプ6は、成功や賞賛よりも、安心・安全・安定が第一です。ですから、成功する可能性があっても、それで、安心・安全・安定が損なわれる可能性があれば、行動に待ったがかかります。タイプ6日本のお役所の規制などがそれに当たります。
それをタイプ3は、ネガティブな反応と受け止めます(だからTPPやISD条項などなどを使って、これをこじ開けようと・・)。
そして、タイプ3は、一度始めたものでも成功が遠いと見ると、それを捨てます。
成功が遠のいている、もしくは、遠のいていく状態がタイプ3にはストレスなのです。
自分以外の誰がやっても無理だと思ったら・・・、苦労の割に成果が遠いと思ったら、さっさと切り捨てます。
そして、もっと別の何かで、成功を求めようとタイプ3は考え始めます。
「やっぱり、この計画ダメなんじゃない?」「時間がかかっているし、無駄だよね」「こんなの、もうやめよう」
こういった反応をタイプ6は、安心・安全・安定を揺るがすネガティブな反応と受け止めます。
一度、始まったものを、タイプ6は止めたくありません。これは、「慣性の法則」と言ってもいいし、「自動操縦」と言ってもいいものです。タイプ6は、始まるまでにも時間がかかりますが、始まってしまえば、終わらせたくは無いのです(もしくは計画通り終わらせたい)。動き続けていることの中に、タイプ6は、安心・安全・安定を見出します。それを止める発言はタイプ6にとっては、ネガティブな発言となります。日本の公共事業も計画して一度始めると時代が変ってもなかなか止められませんよね。
ちなみに、、、
余計な話ですが、タイプ1の国ドイツは、「べき」で動いているので、一度決めると初志貫徹します。また、間違っていると認識すると、途中でも「やめるべき」と、すぐに、180度であっても方向転換をします。そんなタイプ1にとってのネガティブ、ポジティブってあまり気にしていないような・・。タイプ1は「否定すべき」ところは否定し、でも良いところは「誉めるべき」と誉めますからね。
私はタイプ1から、仕事でダメ出しされて、同時に「あなたの仕事も、良い部分があるんだが」と言われましたから。相手は、「人を否定するばかりじゃいけない。誉めるところは誉めるべき」とでも思っていたのでしょう。観点がタイプ3やタイプ6とは全然違います。
余計な話はここまでです。
そして話を終わりにします。ダラダラと話が続きそうなので、それは後日に別のタイトルで書くことにして、今回は終わりにします。