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障害がある人の選択肢。オープン就労とクローズ就労について

こんにちは!

本日はこちら、障害のある人が就職する上で大きなテーマの一つである『オープン就労・クローズ就労』について。発達障害の当事者である福井よりお伝えします😊

障害者雇用の場合は全てオープン就労になるので、今回は一般就労で「障害をオープンにするか・クローズでいくか」についてお話しさせて頂きます。

いきなりストレートにお伝えしますが、

一般就労をする上で、障害をオープンにする必要はありません。

正直に言いますと、損なことが多いです。(経験を通した主観も入っています)

障害をオープンにすることで、周りの人に理解してもらえている安心感や、仕事上の配慮が期待できそうですが、現実は上手くいかないことも多いです。

なぜなら、社会全体で見ると、障害に関する理解が乏しい人が多いからです。

「〜という障害なんです」と伝えたところで、その障害への理解がある人はごく少数です。

場合によっては上司や同僚などが気遣ってくれるかもしれませんが、会社として配慮されるケースは稀でしょう。

それでは、私自身のケースも含めて、一般就労で障害をオープンにする必要性がない理由をご紹介していきましょう。

1)私が障害をオープンにした時の話

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私が発達障害と発覚したのは、新卒で入社した会社で2年目の時でした。

周りの同期と比較してミス多かったり、空気が読めないことなどを指摘され続け、結果としてうつ病になり、精神科に駆け込んだことがきっかけです。

当時、周りと比べて「どうして成長しないのか」や「どうしたら空気が読めるのか」ということを言われ続けて、精神的に病んでしまいました。

そして、うつ病を理由として半年間休職をすることになり、障害としてはADHDとASDの併発と診断されました。

半年間の休職期間にも様々なことがありましたが、またそれは今後のお話。

半年間の休職を経て元気を取り戻した私は、同じ職場に戻ることになります。

その際、二度と同じことを繰り返したくなかった私は、障害を伝えた上で復職をすることを決めました。

復職を伝える際には、かかりつけ医とも相談し、どのように伝えるかも相談しながら伝えましたが、実際に復職してみると状況はあまり変わりませんでした。

むしろ、周りは私を腫れ物扱いし、職場はどんどん居づらい環境になっていきました。

2)診断書は魔法の紙ではなかった

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当初私は「診断書を出せば周りもわかってくれるだろう」と思っていました。

ですが、今思えばそれが甘い考えでした。

休職する前から「空気が読めない」ことを指摘されていましたが、診断書を出してもその指摘は変わりません。

私はASDの特性を持っているため、空気を読むのはとても難しいことでしたが、そのことが配慮されることはありませんでした。

また、私としては「空気が読めずに仕事ができる方法を探したい」と伝えていましたが、上司や周りの先輩には理解されず、上司からは

「空気が読めなければこの仕事は出来ない」

の一点張り。

当時、私が担当していた仕事が営業だったこともあり、空気を読むのが大前提とされ、周りの先輩社員もその雰囲気に流されていました。

診断書を出したからといって、障害への配慮がなされるようにはならなかったのです。

また、障害に関する理解が得られたわけでもありませんでした。

悲しかったですが、私の場合はこれが現実でした。

3)障害を理解してもらうより、個人として理解してもらう

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その後、私は会社を辞めました。

友人たちと会社を作り、フリーランスとして活動することになります。

フリーランスになった当初、仕事をする際に発達障害を伝えるか・伝えないかで大きな迷いがありました。

しかし、実践してみるとわかるのですが、発達障害の伝え方はとても難しいのです。

「発達障害」と伝えてみると、表面上は「そうなんですね」と同情してくれることが多いです。

ですが、伝えられた側の本音としては「なにそれ?」で終わってしまうことも多いのが現実です。

強みは弱みという深い部分まで理解されず、単に『障害者』としてレッテルを貼られてしまう。

極端に言えば、『マイナス要素があるから関わらないようにしよう』と思われてしまいます。

そこで、理解してもらう方法としてオススメなのは、『障害』そのものではなく『個人』として理解してもらうこと。

障害としての強みや弱みとして伝えるのではなく、個人としての強みや弱みを伝えること。

そのために大切なのは、自分の得意と不得意を言葉にして伝えられるようになることです。

また、この時に大切なのは、障害に関する用語で伝えるのではなく、相手にとってわかりやすい表現で伝えることです。

🔽例えばこちら🔽

・多動          →落ち着くのが難しい
・頭が忙しい       →一つの話から色んな話を連想してしまう
・白黒思考        →物事を白黒はっきりさせてしまう
・時間感覚が麻痺している →何かに夢中になり過ぎて時間を忘れてしまう

このように伝えることで、障害がない人もあなたのことを理解しやすくなります。

また、個人として理解してもらう上で大切なことは

『自分も相手を理解しようと努力する』ことです。

人間は不思議なもので、自分を理解してくれる人のことを理解したくなる生き物です。

だから、まずは自分が相手の理解者となることに努めることで、相手があなたの味方になってくれるようになります。

4)一般でのオープン就労は辛い場合が多い

一般就労で障害をオープンにする必要がない理由は、この点が一番大きいです。

会社の人からは白い目で見られる上に、配慮も受けられない。。。

なかなか良いことがないんですよね😥

もちろん、障害がありながら一般就労することを否定しているわけではありません。

ただ、障害のことを周りに理解してもらい、配慮を受けながら働きたいという気持ちが強いなら、やはり障害者雇用でオープンにする働き方がオススメです。

と、ここまでオープン就労の厳しさをお伝えしましたが、会社によっては状況が異なるかもしれません。

ダイバーシティが実現されており、自然に誰でも受け入れるような会社であれば、障害をオープンにした際に配慮を検討してもらえる場合があると思います。

そんな企業が増えれば良いなと思いますが、まだまだそうとは言えないのが現実です。

一般的には、障害のことは伝えずに働くのが無難でしょう。

5)結論 :障害者雇用か一般雇用かは自分の希望次第

一般就労で障害をオープンにしながら働くことは、本当に辛い選択肢だと思います。

その先には多くの苦難が待ち受けていることと思います。

それなら、障害者雇用としてオープンにするか、一般就労としてクローズにするかをしっかりと決めた方が良いと思います。

もちろん、私も一般就労で障害をオープンにできる社会になったら良いなと思っています。障害を何の躊躇もなく言える社会が一番です。

しかしながら、今はまだその段階とは言い難いです。逆に、不幸な思いをしてしまうことが多いのが今の社会の現状だと思います。

私たちが幸せに働くためにも、今は『障害』そのものよりも『個人』としてあなたのことを理解してもらうことが大切かなと思います😊

さて、今回はオープン就労・クローズ就労についてお伝えさせていただきましたが、それ以外の障害者雇用に関する情報発信や、エントリーシート作成、面接対策なども私たちはサポートしています!

また、企業の人事担当者と直接話せるオンライン説明会などのイベントも行っています。

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最後までお読みくださりありがとうございました!それではまた👋

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