Nikon Zfと過ごして1年になりました
2023年12月に迎え入れたNikon Zf。本当に買って良かったと心から思えるカメラであり、この一年を通して写真を撮る楽しさを再確認させてくれました。好きになれるモノを使い続ける時間は人生を豊かにしてくれると改めて実感しています。
Nikon Zf以前の話
Zf以前に使用していたメイン機がRICHOのGRIIIxで、撮影体験以上に気軽に撮れることを優先していました。日常を記録するための撮影という点ではこれ以上ないカメラだと今でも思っています。ただ、当時月1以上の頻度で旅行に行っていたこともあり撮影も楽しみたい気持ちが強く、乗り換えることを決意しました。
Zfに乗り換えるまでフルサイズカメラに触れる機会はなく、APS-Cサイズをメインに、時には小型で扱いやすい1インチサイズのカメラを使用してきました。描写性能に大きな差を感じることもなく、レンズは小さくなり、価格も手頃になることから選んでいたのですが、どこかでフルサイズへの憧れが常に心の中にありました。フルサイズを使ったことがない方ほど共感してもらえるんじゃないでしょうか。
これまで使用してきたのは主にFujifilmとSony。どちらもレンズの豊富さは魅力だと思います。Fujifilmは描写もそうですけど、ボディデザインがかなりいいですよね。X-M5が最近発売されましたけどX-E4らしさもあり、心が揺れ動きました。ちなみにカメラデビューはFujifilmでした。
なにに惹かれて
シャッターフィーリングの気持ちよさ
シャッターの落ちる感覚やダイヤルの操作感は、まさに「モノを使う楽しさ」を感じさせてくれるものでした。カメラ選びにおいて、シャッター音は重要な要素だと思っていますが、Zfのシャッター音を聞いた瞬間にこれだ!となったのを覚えています。
デザインと質感
クラシカルなフィルムカメラのようなデザイン、最高ですよね。触れるたびに心が踊ります。最初はその重量感に驚かされましたが、最近ではそれが「詰まっている感」につながり、持つ喜びを深めてくれているようにも思っています。
ファインダーと液晶の美しさ
初めてファインダーを覗いたとき、あまりの綺麗さに驚き、感動しました。一眼レフで感じたような迫力ある視界が、ミラーレスでもここまで実現できるとは思いませんでした。
使ってきたレンズたち
個人的にズームレンズより単焦点レンズを好んで使います。理由としては軽さとF値を低くすることができること。そして画角に迷わないことが大きいです。
Nikonに乗り換えるまでにそこそこ多くのレンズを使ってきたので、Zf用のレンズはあまり多く使用しませんでした。触りたいレンズはなくはないんですけどね。
NIKKOR Z 40mm f/2
これまでの使用レンズでもっとも多いのが換算40mmの画角。35mmよりも描写対象を絞り込め、50mmほど引かなくても良い絶妙な距離感が扱いやすくて好きです。
このレンズはなによりも軽く、フルサイズのf2レンズということでボケ感も楽しめるこれ一本あればとりあえず大丈夫と言える良いレンズだと思います。
というかレンズキットで単焦点入れてくれるのすごい嬉しい。
VILTROX AF 20mm F2.8
広角で動画と写真を切り替えながら撮影したいときや、海外旅行で広い風景を収めたいときに活躍しました。
ただ、これまでも広角レンズを何度か使ってきましたけど、撮影が難しいですよね。玄人向けなレンズな気がしています。
最近は標準域をZfで、広い画角はスマホやコンデジに任せることが増えました。
Voigtlander NOKTON 40mm F1.2
一時在庫が枯渇していましたよね。Zfにあまりにもぴったり合うデザインと描写の良さが何よりも魅力だと思います。
MFレンズということもあり、気軽に撮影することは難しくなってしまいますが、その分撮影と向き合う時間が増え、楽しいレンズだと思います。マニュアルでフォーカスを合わせやすくなるような機能があることも嬉しいです。
フルサイズのf1.2というボケ感もとても好き。
本当はNikon純正のレンズももっと使ってみたいですし、Nikonレンズの望遠で撮影された作例を見ていると息を呑むものが本当に多いです。もしかすると今後純正ズームレンズも触って見るかもです…
ところでTAMRON 20-40mm F/2.8のレンズが画角的に便利そうで使いたいんですけど、Zマウントで出ないですかね。DXフォーマットで30-60になるのも合わせて本当に一番万能なレンズだと思ってるんですが。
何気ない日常でも持ち歩きたくなるモノ
Zfは少し重さを感じるときもありますが、それ以上に「持ち歩きたい」と思える存在です。常に持ち歩きたいと思えるデザイン、最高です。
結果的に撮影頻度が増え、日常の何気ない瞬間を切り取ることも多いように感じます。好きになれるアイテムを使うことの大切さを、改めて実感しています。
終わりに
NikonユーザーはNikon愛が強いように思います。使えば使うほどなんとなくその気持ちが分かるような気がします。
そして肌感覚ですけど、最近フルサイズへ移行を検討するFujifilmユーザーがNikonに興味を持ち始めるというのも見かけるように思います。この記事が少しでも参考になれば幸いです。
これからもZfと写真ライフを楽しんでいこうと思います。