あかねちゃん1
あかねちゃん
中学時代、ソフト部に絶対的なマドンナがいた。
あかねちゃん。
同級生の中ではかなり人気があり、それは野球部の半数と付き合ったことがあるほどだった。
…だけど僕にはその魅力が分らなかった。
ほとんどの同級生が彼女に魅了されている意味が、本当に理解できなかった。
何故か僕にも、あかねちゃんとの接点はあった。
僕から絡んだ記憶があまりないことを考えると、きっとあかねちゃんから絡んでくれていたのだろう。
だけど僕はあかねちゃんが嫌いだった。
あかねちゃんと僕
いつも自信に満ちていて、いつも男との距離が近い。
僕に話しかけてくる時も馴れ馴れしくて、ボディタッチも簡単にしてくる。
それはもう『きっと君も私のことが好きなんでしょ』と言わんばかりの態度だった。
好きでもないのにヤキモチを妬かせてくるような(上手く言えないが本当にタイプではないのに)なんか常に自分が負けている感覚にさせられた。
中1から中3まで薄い絡みで繋がっていた僕たちは、中学卒業間際で大きく距離を縮めることになる。
メールで付き合い、初デートでプール
モテるあかねちゃんとは反対に、僕は中学時代に誰とも付き合えなかった。
過去に2人の女の子に好意を寄せられたことはあったが、好きではなかったので付き合うことにはならなかった。
そんな真面目な性格だった僕だが『中学時代に誰とも付き合えなかった』という事実に焦っていた。
そしてその焦りは『誰でもいいから付き合いたい』という良からぬ方向へと変わってしまった。
そして、何故か思った。
『あかねちゃんなら付き合える』…と。
直様あかねちゃんと数日にかけてメールで会話をし、メールで告白をした。
そして付き合うことになり、初デートはプールに行くことにした。
今考えると訳がわからないが、本当に思った通りになった。
だけどいつからか、好きだという気持ちも芽生えつつあった。
プールで初めて…
女の子と二人でプールに行くなんて初めてだった。
中学生ながら可愛い水着を着たあかねちゃんは、相変わらずボディタッチが多かった。
僕はプールでも、また自分が負けている感覚にさせられた。
その感覚にムカついた僕は、水中であかねちゃんを自分の膝に座るように誘導した。
あかねちゃんは当然のように僕の膝に座った。
それはもう『付き合っているんだから、これくらい当然でしょ?』といった態度だった。
仕返しに僕は彼女の許可なく、あかねちゃんの胸やお尻を触り始めたー
あかねちゃんの敗北
「ダメ…だよ…」
見たことない表情をしたあかねちゃんが僕に言った。
何がだめなのか。
今まで散々男を弄んでいた君が、僕を止める権利はない。
僕は彼女の胸やお尻を、水着の上から触りに触った。
中学生のあかねちゃんの胸は発達途上だったが『触ってはいけないおっぱいを触っている』という満足感を得るには十分だった。
水中で行っていたので、周りの視線は気にならなかった。
そんなことより、初めて彼女に勝っている感覚を味わえたことに満足していた。
更なる刺激を求めて、僕は彼女の水着の内側を触り始めた…
(あかねちゃん2に続く)
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