好きな音楽についてほとんど語らない理由。
たまに聞かれるが「好きな音楽(ミュージシャン)」を問われてもゴニョっていたりする。おそらく洋楽・邦楽問わず、世代問わず聴いている量と言うのは半端ないと思う。レンタル屋にはガンガン行き、カセットテープ(歳バレる
)に落としまくり、さらには中古屋ではCDジャケ買いをしまくり、当然新譜は買いまくっていた。おそらく青春期に使ったお金、半端ない。
が、聞かれても言わない。
ジャンルでさえも言わないし、じゃあうちの公演を見に来てもその片鱗はほとんど見えないから疑問がられる。(劇中歌ナッシングだから)しいて言えばまだカラオケ行けばわかるようなところはあるけど、滅多に行かなくなったしね。でも下手したらカラオケ入ってないような人らもいるし。
言わない理由っていくつかあって、よくある「好きな映画なんですか?」に類似した方向性の決めつけをされるなというのもあるが、大きな理由が二つあって、一つはおそらく今はないと思う仕事“新人バンド発掘”というのをやっていて、いわゆる青田買いするようなものなんだけど、とにかくライブハウスに行って売れそうなバンドを探すというのがあった。もれなくバンドブームの頃ですよ。その時、事務所の人に「聴いてる音楽」を聞かれて、羅列しまくったらもれなく「おかしいやつ」認定をズバリされた、マジでされた。手あたり次第聴いていたのを羅列したら思い切り笑われたのである。当時まだ手あたり次第聴くというのはやってたからしょーがないんだけども。
もう一つはアレです。下手に名前出すと微妙なことになるからという大人の事情です。方向性の決めつけというのではなくて、もう世の中狭いから繋がってるというか、知り合いというか、なんつうかだったりするのもあってなんかもう余計なことは言えないというのがあったりする。くそめんどくさい大人の事情でしかない。
ってか、趣味を、好みを公言するのって結構大変だと思うので言える人はすげぇなぁと思っていたりする。
それでもまぁ聞かれることは多いので、逆張りではないけど「聴かない音楽」についてだけ話すことはしている。その方が簡単だ、好きなものより嫌いなものを言う方が早い。それって他のことでもそうだとは思うけど。
インスト系と女性ボーカルもの。
まったく聴かないわけではないし、流行ものやらは押さえたりするけれどもリピしたりなんちゃらするものとして大昔から除外されていたりする。いまいち集中できないから聴かないというのもあるし、でもそういうことを言っていると「イケボ好きか!」とされるが、そういうわけでもない。差別ってるわけでもないんだが、どうもねぇ、そもそも自分の声のキーが低いのも関係はしているようなしていないようなもんなんだけど、ダメね。
よく物書きはインストを聴きながら…洋楽聴きながら…と言う人らおりますけれど、自分は日本語に枯渇するから邦楽ばっかり聴いて作業しているよ。もれなく「よくそれで歌詞に釣られないよね」と突っ込まれるが、釣られるわけはなかった。どっちかというと俗世遮断に日本語を垂れ流している方が早いからだ。ラジオだとかになると話を聞いてしまうのでダメだけど。
ということで、好きな音楽を聞かないでいただきたいと思うのだった。
ほんともうそういうの映画と共にやめていただきたいと思うわ。嗜好聞かれるとほんとに困るんだよ、下手したらマニアックすぎて通じないし。個人的に通じなくても言うのは漫画ぐらいな気がする。