「小さな会社と私」になるまで。Vol.2
何事も突然起きるものだ。
前兆はあったのだと思うのだが。
希望退職のお知らせが発表された。しかも5人。
5人というのは、10人くらいの会社で発表されれば、それは名指しに近いものであった。
コンビニエンスストアから転職して入社した広告代理店での経歴は、
媒体部、営業企画、営業2部、営業1部と最初は媒体(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、OOH、交通など)担当で新人を過ごした。
最近話題の
もうすぐ絶滅するという、広告代理店の「テレビ局担当」の仕事について。
こんな感じのすごーくミニマムな感じ。
交渉はしてんのかどうなのか。予定調和の連絡係り的な感じだった。
料金とFEEの確認と調整それが全てであった。
はっきり言ってすごーくつまらなかった。間違いなく、自分が求めていた「文化祭の前日感」はゼロだった。
その後営業に移り、そこそこやって、その会社ではメインである営業1部に移った。
メインと言ってもほぼ毎日、校正。
チラシ、DM、新聞、雑誌。
メインのクライアントを3年くらいやって、社長に「新規事業部作ったほうがいいんじゃないでしょうか?」と進言した。
(てか、新規事業部ってなかったのですよ。この会社。)
返ってきた言葉が、
社長:「じゃ、お前やってよ。1人で。」
俺:「1人。。。。」
社長:「1部から外れていいから。」
俺:「はい。(それは嬉しいな。)」
という感じで、4月に晴れて新規事業部になった。俺1人で。笑
程なくして、太陽光エネルギーの会社から新規コンペきませんか?と。
すぐに行きます!と横浜へ。
まだ立ち上げ3年くらいの会社、ちょうど固定買取制度が始まる前だったので、それに向けて諸々準備を進めたいと。基本営業ツール作りであった。
7社コンペ。7社もいんのかよ。と思いながら、ざっくりとした企画書を作り、提案した。
そして、通ったのだ。
なんで通ったのか、自分でもわからなかったが。
会社に報告する。
「いきなりすごいじゃん!」などそんな言葉が上がるのかと思いきや。
特に何もなし。笑
しまいには、そのクライアントとの業務委託契約書は交わせない。と
なして?
ちょっと考える。
意味わからん!!!!
わかるように説明しろし!!!!
いつの間にか、声は荒ぶっていた。
「小さな会社と私」になる前兆はあったのか。今思えばあったのだろう。
しかし、それは突然に起こり始めた。
[2]終わり。とりあえず。