「小さな会社と私」になるまで。Vol.6
「うまく進まないモノゴト、むかつきますよね。」
無事、退職し新たなスタートが始まった。
朝の時間がとてもフレキシブルになった。通勤電車に乗らなくてもよい。
PC1台と電話があれば、仕事ができるので、いわゆるノマドになった。
ちょうど、ノマドで「安藤美冬」とか「高城剛」とか流行りだったので、ノマドに行き着いた人と、結果ノマドになった、俺たち。なんだかなーと思っていた。
1年目はただ生きるために、がむしゃらに、売り上げを伸ばしていった。
どんなことでも拾い上げ、全力でやりきった。
社長(40代)社員(40代)社員(30代)自分、営業事務(20代)みんなフルで働き、休みはほぼなかった。
クライアント、ステークホルダーに協力を得てやっと1年やりきった。
ふと見渡すと、会社は会社と言えるものではなかった。
野武士集団とも言われるくらい、個々が独断と偏見で動いており、
「個人事業者の集まり」というのが正しかった。
2年目になると、ふと、このままでいいのであろうかと思い出した。
社長の役割になった人が、この辺りを考え取りまとめ、決めて整えていく仕事を行わなければならないと思うが、はっきり言って「うまく進まなかった。」
みんなで会社出て作ったものだし、当初はどんなことでも「みんなで決めていこう」というスタンスでやっていった。
2年も過ぎると「自分は決定責任を持たない」にだんだん聞こえてきて決定者(責任を持たない)が居ない会議が増えていった。
*たくさんの議論があるが、決定責任者がいないと決まらないよね。そりゃ。
今まで居た広告代理店の社長は70代で、メインクライアントの上層部と繋がっていて、会社にもあまり来ないし、のらりくらりとやってる感じしかなかったのもあるけど。
社長の役割ってでかいのだと、改めて感じた。
決定責任の重要性も身をもって理解した。
本当に単純な話だけど、社員をまとめて、目的目標を設定し、ここまでやる!と声をあげ、そこまでのプロセスを話し合い、決定し、それぞれのモチベーションを保って進行していく。
南場さんの「不格好経営」とか読むと本当に勉強になる。
そういうことが本当に必要だった。
現場からは社長にそのあたりを考えて整えて欲しいと伝えるが、「うまくは進まない」人には得手不得手があるが、社長はこの辺りは恐ろしいほど不得手であった。
しまいには、英会話スクールを開業し出し、英会話スクールの立ち上げ運営に付きっ切りになってしまった。
物事がうまく進まなくて、こんなにもムカついたことはなかった。
同じ志で立ち上げた人たちであるにもかかわらず、何も建設的に進まない。
どーすることもできずに、2年目が過ぎていった。
「進まないモノゴト、むかつく。」てか、進める気無いし。英会話スクールってなんだし!
[6]終わり。とりあえず。