ヨガでメンタル改善する方法
こんにちは!
ヨガインストラクターのemuです。
前回はトラウマ体験で起こるPTSDなどの脳の反応について書きました。
今回はヨガに焦点を当てて、トラウマを受けた人やメンタルを安定させたい人向けに書いていきたいと思います。
ヨガは"中心"を見つけること
ここで言う"中心"とは、自分自身を形作っている身体的・精神的な世界観、心のあり方のことです。
多くのトラウマや慢性的にストレスを抱えた人にとって、トラウマそのものがもっとも力のある"中心"となっており、それを取り囲む形で自分が整理されています。
暴力、暴言、無視、事故などさまざまなトラウマの経験は、人生にとって身体的、感情的、精神的に最も重大な経験なので、強烈な重力を持っています。
トラウマの苦痛の多くは、そのしわ寄せのようにやってくる余波にあります。
その出来事に繰り返し反応することよって起こる苦痛です。
メンタル改善ヨガに不可欠な要素は、
トラウマやネガティブな出来事とは別の"中心"を見つけ出すことです。
引き金が引かれるときに対応する
多くの人は、イヤな出来事や感情の記憶は遠ざけています。そして、それが日常の些細な事であれば何も問題ありません。
しかし、それが"中心"になるほど大きな出来事である場合、少し問題があります。
イヤな出来事を思い出させるようなことを"引き金"としていますが、その引き金が引かれてしまうときです。
その引き金は、普通の日常の出来事だとしても、トラウマを抱えた人にとっては重大な恐怖になってしまうのです。
例えば、人によっては何気なく肩を叩かれただけで引き金を引くこともあります。
そんな些細なことさえ引き金になってしまうので、トラウマサバイバーは心から安心して日常を送ることが難しいのです。
しかし、引き金を引かないようになるべくひっそりとするのは根本的な解決には向かいません。
トラウマが"中心"にある限り、
いつか引き金は引かれます。
大切なのは引き金と向き合って、
それらが現れたときに自分で自分の中の安全な場所を見つけること。
トラウマとは、大きなストレスを感じて体が「逃げろ」とストレスホルモンを出してるのにもかかわらず、逃げようにも逃げれないことから始まります。
よって、トラウマや慢性的にストレスを抱えた人は選択肢の全くない、さまざまな不快状態に閉じ込められていると感じているために、体との回線が切れています。
この切れてしまった回線を繋ぎ直すひとつの方法として"ヨガ"があります。
とにかく自分に優しいヨガをする
メンタル改善ヨガでは、キレイなポーズをとることや誰かと競争することが目的ではありません。
ポーズをするために息を堪えたり
インストラクターについていくために自分の身体の感覚を無視してしまうことは良くありません。
このポーズをすると、自分はどう感じるのか?
それをまずは"気づく"
どうしたら心地いいか"探る" "試す"
そして受け入れて"知ろうとする"
これはメンタル改善ヨガをするにあたって大切な要素です。
まずは肩や首を回すことから始めて、ゆっくり回すとどう感じるのか、早くするとどう感じるのか、止めるとどう感じるのか、
身体の感覚に気づいて色々試してみる。
もう充分だ、または不快だと思ったら、いつでもやめていい。
このように自分が主導権を握って、
快も不快もコントロールできることを体験から身体に教えてあげる。
これがメンタル改善につながります。
次回は、
引き金が引かれたときのヨガの対応や
不安やパニックなど改善したい目的別のヨガポーズについて解説します。
トラウマを抱えた人向けのヨガですが、とてもストレス解消することができるので良かったら試してみてくださいね(^ ^)