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朝井リョウのトークライブに行った

社会人になって3度目の夏休み最終日は、大好きな作家・朝井リョウ(敬称略)のトークライブに行った。

ライブの正式名称は、「朝井リョウ“ゆとり”三部作完結記念 没ネタ成仏トークライブ&サイン会」。
名前の通り、最新エッセイ集『そして誰もゆとらなくなった』の出版を記念して、画像や個人名の関係上、書籍には載せられないエピソードを話してくれるというもの。
具体的な内容はネタバレになるので書けないが、どれもまあほんとーーーーーーーに面白かった。
私は人からお勧めの本を聞かれた際、必ず「朝井リョウのエッセイ!」と挙げるくらい彼の繰り出すエピソードが大好きなので、今回のイベントに行けて本当に幸せだった。

そして今日強く思ったことは、「私も面白い大人になりた~~い!」ということだ。

もっと細かく言うと、「お笑い芸人のような面白さを手に入れたい」ということではなく、「面白いことを起こす人生を送りたい」という気持ちだ。

エッセイ3部作に綴られたエピソードは、どれも若干の狂気をはらみながらも、たっぷりのユーモアとくだらないアイデアに溢れていて(あと皮肉も少々)、とても面白い。

どうしてこんなに愉快なことが起きるのだろう??こんなことが起こる人生って楽しそうだな…と思いながら帰路に着いた。

もちろん作家という職業柄、「面白さ」を嗅ぎ取るアンテナが鋭いこともあるだろうし、作品を面白くするために多少オーバーに書いている部分もあるだろうが、それよりも何よりも、楽しいことに向かっていく行動力を見習いたいと思った。

ご本人は作中で、「朝井家は感受性が低い」と仰っている。(『風と共にゆとりぬ』「朝井家 in ハワイ」から一部引用)
確かに、旅行やファッションに対する感受性が乏しいエピソードは多数拝読していているが、(私はインテリアを考えるのが好きなので、最新作の「他力本願スマートハウス」はだいぶ衝撃的だった)一方で、日々のちょっとしたことを面白くしたい!という気持ちはとても貪欲だと感じた。(あくまでも私の感想だけど)

もちろん私も、面白いことは大好きだ。でも、面白いことを起こすための嗅覚と行動力が、段々と鈍ってきている気がする。

というのも、年々「遊ぶ」という行為が難しくなっているように感じるからだ。
友人と遊ぼう!となっても、特にやりたいことが思い浮かばないから、とりあえずランチして、ルミネをウインドウショッピングして、適当なカフェでお茶して…など、明確な目的を持たずぼんやり過ごしてしまうことが多い。

それはそれで楽しいけれど、そればかりではちょっと物足りない時がある。何となく、かかったお金の割に「あーー楽しかった!遊んだ遊んだ!!!」という感情が手に入りにくい気がするのだ。

自分がそう感じるからこそ、クリスマスシーズンのホールケーキ独り占めや誕生日サプライズ計画など、くだらないけれど明確な目的に向かってせっせと取り組む作者の姿は、とても眩しくて、羨ましく感じるのだと思う。


社会生活を送っている以上、砂をかけられて嫌な思いをするときもある。
特に私は、人からかけられた言葉を必要以上に引きずってしまいがちで、気持ちを切り替えることがとても苦手だ。
…という旨をサイン会時にご本人に話したところ、「友人を集めてトークライブを開催するしかない!!」という、やっぱり面白くてくだらない解決方法を提示してくれた。

もちろん、己の健康や倫理観を考えると、エピソードをそっくりそのまま真似はできないし、したくもないが(誕生日の話は注意喚起もされているしね)、面白いことへのアンテナは鋭く生きていたいな、と思った。

そしてそのためには、もちろんお金も必要だ。
だからまた明日からせっせと働いて、日々を生き抜く糧となる良いお金の使い方をするぞ~~~!と決意して、今日は終わり。

最後に勝手に告知。
今回登場したゆとり3部作、どれも1mmもタメにならないけれど、本当にくだらなくて面白くて、でも何故か明日からの日々を頑張れる活力になると思うので是非読んでみてほしい。

そして今回のイベントのアーカイブ配信はまだ買えるみたいなので、気になった方は是非買ってください。個人的には「引き当てた話」が大好きで、呼吸困難になるくらい笑いました。

(当たり前ですが私は完全に部外者であり、下記URLから購入したところで私には一銭も入りません。
もし関係者の方がいらっしゃいましたら、大好きなものを布教したいというオタク心一心の行動を、どうかお許しください…)

イベントアーカイブURL → https://bunshun-ryoasaiyutori.peatix.com/


(約1年ぶりにnoteを書いたら、文章がままならなくて反省…定期的に書かないと思ったことが言語ができないね…)

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江元
頂いたサポートでお笑いライブのチケットを買い、その感想をまたnoteに書く、夢の永久機関を目指しています。