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1年4ヶ月ぶりに生のお笑いを観た感激を、思いのままに綴る

先週の木曜日、新宿のルミネtheよしもとで「空気階段の産卵シーン」というライブを観た。最後に劇場へ行ったのが2020年1月だったので、実に1年4ヶ月ぶりの生のお笑いだった。
この状況でも(私はオズワルド伊藤さんの「歴史の教科書見開きフルカラー案件の影響」という表現が好き)、1,2ヶ月に1回は有料配信を観ていたけれど、やはり生で観るお笑いには特有の魅力があると再認識したので、以下感じたことをだらだら記してみる。

〈劇場で観るお笑いの魅力〉
① ライブに行くまでの手間と期待感
② 数m先に大好きな人がいるという不思議
③ 知らない人と同じ瞬間に爆笑する一体感
④ 直接拍手が送れる喜び

① ライブに行くまでの手間と期待感
久しぶりに生のお笑いライブを観て思ったが、「劇場へお笑いを観に行く」というのは案外手間がかかる。事前にファミリーマートでチケットを発券して、当日は必ず定時で上がれるよう仕事を調整して、そこそこ混んでいる電車に揺られて新宿へ行って、なかなか来ないルミネのエレベーターにやきもきしながら7階のボタンを押す。感染対策の一環として氏名・連絡先・自分の座席番号を用紙に書いて提出し、既に座っている他のお客さんの前を謝りながら通り抜け、ようやく席に着く。ライブ直前まで周囲を気にせず他のことができる有料配信に比べ、正直手間が多い。
でもこれらの手間は「大好きな芸人さんのライブを生で観る」というただ一つの目的のための行為であり、手間があるからこそライブへの期待感が高まっていく気がする。有料配信の手軽さは有り難い一方で、劇場に足を運ぶ上で生じる手間は、「今から大好きな芸人さんに会える!」というわくわく感がより一層高まるスパイスだと感じた。


② 数m先に大好きな人がいるという不思議
今回のライブのお目当ては空気階段。熱しにくく冷めにくいタイプのオタクである私が2021年上期に最もハマった(というか現在進行形で激ハマりしている)コンテンツが、彼らのラジオ番組「空気階段の踊り場」である。
毎週の放送を欠かさず聴くのは勿論のこと、過去の放送を初回から全て聴くチャレンジも平行して行っており(現在第156回)、ここ数ヶ月は文字通り「踊り場漬け」の生活をしていた。

今年2月に行われた単独ライブも最高で、未だにその余韻に浸っている。(単独ライブの感想は下記noteで熱く一人語りしています👇)

だからこそ、ライブが始まり、お二人が下手から「どうも〜〜〜」と緩く登場した時の感動は忘れられない。もぐらさんのお腹ってこんなに出ているんだ!かたまりさんって本当に目をシパシパさせがちなんだ!!何十時間と聴いた声が今目の前から発せられていると思うと、何だか不思議な気持ちになった。
NONSTYLE和牛見取り図相席スタート銀シャリアインシュタイン...画面越しに見ていた・聴いていた人が目の前に現れるという経験はこれまで何度も訪れたが、この瞬間は何度味わってもゾワっと鳥肌が立つ。喜びと感動と衝撃と不思議と...というぐちゃぐちゃな感情は、これからもずっと忘れることのないだろう。私はこういう「一生残る刹那的な記憶」の多さが人生の豊かさに繋がると真剣に思っているので、こんな瞬間が教授できただけでも、劇場へ足を運ぶことの意義は大いにあると感じた。


③ 知らない人と同じ瞬間に爆笑する一体感
このご時世、「大勢の人と同じ空間で笑う」ことはあまり望ましくはないだろう。それでもやっぱり、見知らぬ人と同じことで同じ瞬間に爆笑できることはとても幸せだった。
私のオタ活は基本的にぼっち参戦で、今回も一人で劇場に行った。推しへの大きな愛があるので一人でも構わないけれど、やはりライブの前後は少し心細くなる。そんな時、「今劇場へと直行するエレベーターに乗ってる私たちって、全員同じ芸人さんが好きなんだよな...」「今閉店後のルミネをぞろぞろと歩いている私たちって、全員同じことで同じ瞬間に笑ったんだよな...」なんてことを考えると、全く知らない人に対してもちょっとした親近感を覚える。サッカー観戦をする人が得点が入った時に周りの観客と喜びを分かち合い楽しむように、知らない人とでも一緒に笑うって、一体感を味わえて幸せなことなんだなあと思った。


④ 直接拍手を送れる喜び
これは完全に自己満足であるが、久しぶりに目の前でたくさん笑わせてくれた芸人さんに対して、直接拍手を送れることが本当に嬉しかった。芸人さんにとっては毎日果てしなく続くライブの一つに過ぎず、拍手だって浴び慣れているだろう。でも私にとっては、1ヶ月以上前から楽しみにしていた今月の一大イベントで、たった1時間の公演の記憶をこの先何度も反芻するのだと思う。だからこそ、推しに対する己の感謝の思いを、SNSではなく拍手に乗せて届けられることがとても嬉しかった。それがたとえ自己満足に過ぎなくても。

...1年4ヶ月ぶりに生のお笑いを観れたことがとても嬉しくて、思ったよりも長文を書いてしまった。
依然として劇場の運営状況は流動的だし、私も一応せっせと働いているので、気になるライブ全てに足を運べるわけではないだろう。
それでもやっぱり劇場で観るお笑いには、面白さだけでなく、大好きな芸人さんに直接会える喜びや観客全員で爆笑する一体感が味わえるといった、他には変え難い魅力がたくさんある。
この先も、感染状況と自分の都合との折り合いを上手くつけて、出来る限り生のお笑いを楽しんでいきたいな。

そんな私のオタ活の決心を改めて行って、今日はおわり。
チケット代を稼ぐべく明日も頑張って働きます。

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江元
頂いたサポートでお笑いライブのチケットを買い、その感想をまたnoteに書く、夢の永久機関を目指しています。

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