『電気』というサイコゥにハチャメチャなライブへ行った
先週の土曜日、『電気』というライブに行った。これは「1本目のネタの順位で2本目のネタの電気量が決まる」という、劇場ならではの一風変わったコンセプトのライブだ。
2本目の電気量の演出というのは、
照明さんのウケ具合で電気の色が変わったり、(ボケても照明さんにハマらなければ変化させてくれない)
暗転の中こういう電飾だけをつけてコントをやったり、(ネタの流れに合わせて色が変わる)
コントの途中でこういうCMが流れたり、(その間はちゃんとネタが止まる)
とにかく2本目は、ネタ本来の面白さよりも演出の面白さや馬鹿馬鹿しさが勝る、はちゃめちゃなライブだった。
賞レースでの照明トラブルは芸人さんにとって不本意だろうし笑えないけれど(それこそこの前のABCお笑いグランプリのカベポスターとか)、それを逆手に取って「芸人さんが照明に翻弄される面白さ」というコンセプトを生み出した演出の方は本当にすごい。
私が一番衝撃を受けたのは、「自転車を漕いで自家発電した分の電気しか使えない」という演出の空気階段。暗転から始まり、徐々にふわ〜〜と明るくなってきたと思ったら自転車を爆漕ぎしているかたまりさんが見えた時は、お腹が痛くなるくらい笑ってしまった。
台詞を一言二言放ったらまた自転車に戻ってせっせと漕ぐ。まさか大好きな芸人さんが自転車を漕ぎながら進めるコントを観れる日が来るとは(というか、そもそもそんなコントが存在するとは)思っていなかったし、しばらくはその衝撃を引きずっていた。
出演者はロングコートダディ・ニッポンの社長・ビスケットブラザーズ・空気階段・うるとらブギーズ・やさしいズという、全組キングオブコントファイナリスト。この豪華メンバー6組のネタが2本ずつ観れて、演出も最高に面白いのにチケット代3,000円って安すぎませんか吉本さん…
入場者特典で人気芸人さんのロゴステッカーまで貰えて大満足。もっとお金を落とさせて欲しい…
前回大阪で行われた時は、超気になりつつも配信を観そびれてしまったので、今回の東京公演に行くことができて本当に良かった。
キャパ1249席の日本青年館ホールがほぼ満席(恐らく感染対策の一環で全席は販売されていない)だったので、すごく注目度の高いライブだったんだなあと思う。
1本目のネタ本来の面白さ、2本目の演出に翻弄されるくだらなさ、そして配信がない故に流れる芸人さんのワクワクする出囃子。どこを取っても劇場で観るお笑いの魅力に溢れたライブで、サイコゥだった。
今年のキングオブコントも楽しみだ。
賞レースでは照明トラブルが起きませんように。
頼むぞ粗品さんの彼女!!
霜降り明星のANNリスナーにしか伝わらないボケをかまして今日は終わり。