2025年の自分と仕事を考えるー広石コラムVol.19
コロナによって色々なところで起こっている変化を、以前に増して感じる事が増えました。テレワークへの移行はもちろんのこと、私の住まいの近辺のスーパーのレジは半分以上がセルフのレジに変わりました。その内こうなっていくとは言われていましたが急速に導入されて行ったように思います。そして、コロナ対策で消毒をしながら高齢の方達が率先してセルフレジを使いこなしている光景を良く見るようになりました。こういった色んな所に変化を感じます。前々から言われていた、これからは人員削減になる仕事が増えて、新しく生まれる職業が出てくるという変化していく光景を目の当たりにすると、変化に期待する気持ちと、ついていけるのかと不安な気持ちが入り混じります。2016年に現在のような状況に備えるといった内容のコラムを広石が書いていましたのでご紹介させていただきます。(事務局新村)
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内閣府「人口,経済社会等の日本の将来像に関する世論調査」(H26年8月発表)によると、 日本の将来が明かると思うが33%、暗いと思うが60%、暗いイメージは30代が最も高く67%だそうです。
30代・40代という、これから社会の中核を担っていく世代であり、次世代の子どたちの親となる世代が、 将来に対してポジティブなイメージを持てないことは社会全体で、もっと真剣に考える必要があると思います。
情報誌「readiness for 2025」を企画している時、編集を手伝ってくれたスタッフが、 アランの「幸福論」の話をしてくれ、次の言葉がこの情報誌の基調となりました。
「悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意思のものである。 おおよそ成り行きにまかせる人間は、気分が滅入りがちなものだ」
これは、現代に生きる私たちにとって、30年、40年前よりも大きな意味がある言葉でしょう。 これからの社会には不安となる要素がたくさんあります。
経済の安定成長も、雇用情勢や社会保障費も、コミュニティや家族も、環境問題も、 何もしなくても、うまくいくとは、なかなか思えない時代です。
そこに地震や病気、紛争、テロなどのリスクなども考えても、先行きの不安要素は多くあります。 先のことを考えると暗くなりそうという時に、ただ流されると気分が滅入ります。
しかし、今、起きている状況に向き合い、「未知」の領域がたくさんあることに気づき、 だからこそ、新しい人や新しい知恵と出会えるのではないか。そう思うことはできます。
たとえ避けられない困難な状況があっても、その先に「希望」があるのではないか。
そう思える「楽観主義」は「意思」から生まれるということなのだと思います。
「readiness(レディネス)」とは「新しい状況や行動に準備・覚悟ができている」という意味です。 準備・覚悟には、変化の知識も、スキルも、考え方の訓練も、経験も必要となります。
新しい状況を受け容れ、シフトすることは簡単ではなく、時間もかかります。
しかし、そこを飛ばしては、どんな改革も、新しいソリューションも実効できません。
不確実で先が見えない世界を生きるための「readiness」とは何か。
何が必要で、どのように整えていけばいいのか。
それを、2017年のエンパブリックのテーマとしていきたいと考えています。
代表 広石
(2016年12月28日記)
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このコラムの内容を実感する今日この頃です。コロナでより一層不確実で先が見えない状況になってしまい、不安に思っている方もたくさんいらっしゃると思います。情報誌「readiness for 2025」は、この状況を前向きに考えるヒントになると思います。
情報誌「readiness for 2025」
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