やかん

どぎついピンクのやかん

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どぎついピンクのやかん

最近の記事

2023年1月2日

年が明けた。去年においてきました、今年から頑張ります、なんていえば、なんでも許されそうだ。 仕事で勝手に一句詠んできた。季語もなにもないけれど、575で、明日世に出回る。毎日作ったものは世に出回っている。とはいえ、ルーティンワークに近いので、いつもはそんな冒険をしない。今日は、いい感じに韻が踏めた。最後まで指摘もされなかったので、そのまま完成させた。 正月に後ろ髪を引かれ憂鬱になる数日間。私が勝手に詠んだ句に気がつく人がいてくれたら、その人には卵の黄身が二つ入ってるとか、

    • 12月19日

      年末になってしまった。今年は日曜日があと一回しかないらしい。 エルピスを必死に見て、色々と思いを馳せている。あの短い話数で、色々なことが詰め込んである。社会、個人、生き方、死に方、生きながら死んでるような人たち、死んでなお存在を放つ人たち。数話で終わるのはちょっと全然本意じゃないんではないかと思うほど、描写して欲しいことがたくさんある。 先日、少しだけ学生の前で話をした。私が来年から始める仕事に就きたい人たち。一緒に登壇した現職の先輩への質問が多い中、まだその仕事を始めて

      • 8月3日

        私の唇は分厚い。というか、パーツが一つ一つ大きいので、騒がしい顔をしている。それに比べて妹は、あっさりとした顔をしている。私は妹の顔を羨ましいと思う。 妹と出かけたとき、車中で何気なく口紅を塗った。 妹はそれをみて、ものすごく驚いていた。 自分は唇が薄いから、鏡がないと口紅は塗れない、という。 心の底から信じられないと言う顔をしている妹が面白かった。唇の分厚さで、鏡が必要かどうかなんて私も考えたことがなかった。私の唇は面積が広いので、鏡を見なくてもはみ出すことはほぼない

        • 7月14日

          戦争なんかあってるから敏感になってるのかもしれないけど、気になったので記録。 国葬はやりすぎだと思う。撃った人が党の回し者じゃないかと疑われても仕方ない。特定の団体への恨みはあったにせよ、そこに漬け込んだ人がいるのではと勘繰ってしまう。党が有利になる方向でしか世の中動いていない気がして怖い。悲しい事件で、人の命を奪うなんて、もちろんあってはならないことだけど、みんなで同じ方向に向かわせようと仕向けられている気がする。 残しておかないと忘れてしまいそうなので…の日記

          7月13日

          最近、大量の文章を読んでいる。完成された文章なんてものはこの世にないと痛感させられる。 来春から、念願の職種に就くことになった。写真を撮って文章を書く。それも、まあまあ名の知れた看板を背負ってそれができる。結果を知らされた日は、大袈裟でなく、眠れなかった。時間が経ち、その輪郭がはっきりすればするほど、果たして結果を出せるのか、と不安も募る。 もちろん、今までやってきた分野と全く違うことをしようというわけではない。業種で言えば似たところを通ってきている。しかし、実際に自分が

          5月24日

          何も手につかなくなるほど嬉しいことが2回あって、どちらも仕事関係の話だった。承認欲求が強いのだと思う。別にそれを、いいことだとも悪いことだとも思わなくていいのだろう。私を評価するのは、私からすれば私だけで、第三者からすれば第三者だけだ。私が赤に見えても、第三者には赤という概念がないかもしれない。それくらい、全部をわかり合おうというのは不可能に近い。 それでもわかりあおうと、相手が過ごしやすい環境を与えようと、するのが大人だと思う。 誰がいいとか、誰が悪いとか、誰より劣って

          5月18日

          試験を控えている。今週末。 就活生だった頃に、あぁ、こういう仕事がしてみたいかもしれない、と唯一明確に思えた職業への試験。年齢制限があるため、今年がラストイヤーだ。 書類選考を通過した。 書類選考を通過したことだけでも正直、飛び上がって喜ぶほど嬉しかった。今までも何度も挑戦する機会があったのに、挑戦しなかった自分を恥じた。 このタイミングで、今の会社に入った理由みたいな、やりたいと思っていた部署への異動が決まった。正直、これもかなり嬉しかった。 やりたいことがたくさ

          4月24日

          4月が終わりにむかっている。外は雨が降っている。 フィルムカメラを持って実家に戻り、母と祖母の3人で出かけた。そんなのは、初めてだったかもしれない。母にとって祖母は義母。 2人が藤棚の下に立つ写真を撮った。久しぶりに使った一眼レフのフィルムカメラは、ずしりと重く、巻き上げる音やシャッターの音は、力強い。生憎の雨だったが、おかげで見物人は予想より少なかった。 翌日が仕事の私は、自分の家に帰宅した。27枚撮りのフィルムカメラには、藤棚の他に、庭の写真や、部屋から見える風景を

          4月1日

          4回目の新年度。自分が社会人なんてあまり実感はない。 自分という存在は産まれた時から同じでも、例えばサイズは大きくなったし、自分を構成する物質も産まれた頃に比べればきっと変わってるし、歳を重ねるごとに考え方もきっと変わっている。 環境が変わることがあったとしても、例えば結婚・出産や転職・昇進、仮に左遷があっても、生きていることは変わらない。環境の変化は良くも悪くも、自分が生きていること自体には影響を及ぼさない。当たり前だけど、死ぬ時以外はずっと生きている。 環境が変わって

          3月21日

          博物館に行った。最澄と天台宗のすべて、の最終日。仕事でもらったチケットがなかったらおそらく見向きもしなかった。 天気も良かったので、交通費をケチって自転車で往復40キロ走った。ロードバイクなので漕ぐのはキツくなかったが、自転車のサドルがガンガン当たるのが痛かった。 正直、仏教に思い入れがあるわけではない。宗教にも特には関心はないけど、今読んでる本は「サラバ!」だし、じいちゃん2人の葬式もあったし、昨日は地下鉄サリン事件の日だったし、仏教系の学校に行ったこともあるし、なんと

          3月8日

          じいちゃんが死んで、もうすぐ一ヶ月経とうとしている。 2月は短い割に、色々なことがあったのでいつもより長い気がした。 葬式ではあまり泣かなかった。おばあちゃんや父親が泣いてる姿を見て、切なくなった時には涙が出た。火葬されて骨になった姿を見ても、じいちゃんにもう会えないという実感はイマイチ湧かなかった。 その実感が湧いたのは、1週間後だった。 休みの日、実家に線香をあげに帰った。バスと電車を乗り継ぎ、平日の昼間。 バスにも電車にもじいちゃんがたくさんいた。バスに置いていか

          3月3日

          健康について考えた。 なんとなくダラダラ吸ったり吸わなかったり、20歳を超えてからずっと繰り返していた。2、3ヶ月吸わないことも全然あった。会社ではもちろん吸わない。それから、人に見られるのは恥ずかしいので1人で吸う。夜、誰もいないところで、コソコソ。 たぶん、中途半端な性格だからやめられなかったし、ちゃんとした喫煙者にもなれなかった。 ランニングを始めて一ヶ月。 ここ数週間忙しいやら、なんやら言い訳をして、連日喫煙を繰り返した。1.5箱くらい。一日3、4本。 その甲

          2月28日

          2月最後、手のひらを返したような暖かい日 金属アレルギーを我慢して、お気に入りのピアスをぶら下げて出勤した。ずっと痒い。 仕事終わり、かっこいいなあと思っている人とご飯を食べた。私が話したことやちょっとした約束を忘れずにいてくれる、たぶん誰にでも優しい人だろうと思う。 と、浅はかな考えで自分を護ろうとしている。なんてめんどくさい人間。あの人に近寄る資格はない。あの子はある決断をした。あの子は結婚したし、あの子は転職を目論んでいる。 寝る前にコーヒーを飲んだからか、全然眠

          2月27日

          社会人になってできた本当に大好きな友人から大切な話を聞いた。私はその子に、その類の相談をしなかったことで傷つけたので、話してくれたことが嬉しかった。心から応援したい。 人に相談することは、その人の意見を取り入れることになるかもしれないし、多少なり関わることになるから、話そうと思ってくれることが嬉しいのだと気がついた。 もう随分いろんなことを知った気になっているけれど、自分の身に起きて初めて気がつくことが結構ある(恥ずかしながら)。 ミモザの妖精の話。

          2月25日

          とんでもないことが起きている。 仕事終わり、沈んだ気持ちのままでいたくなくて、ランニングをした。2キロだけ走った。こうやって普通の暮らしをしていることは、少し離れた土地に暮らす人々からすると喉から手が出るほど、望んでいる生活かもしれない。 今回の出来事に限らずではあるのだけど、多くの人の意思に反した結果が出てしまうことが気持ち悪い。 どんなに文明が発達しようが、人間はこうも同じことを繰り返してしまうのか。呆れると同時に、自分も彼らと同じ人間という生き物であることを思うと

          2月15日

          祖父が亡くなった。 この歳まで4人の祖父母が生きてくれていて、話したり遊んだり可愛がってもらえてたこと、本当にありがたいなと思う。 もう危ないかもしれないと言われた日、仕事終わり病院に行った。ベットの側で祖母は「私はこういうの慣れてるから大丈夫」と言うので、何かできないかなと思って、ばあちゃんがよく持ち歩いていたキャラメルを病院のコンビニで買って戻ると、ばあちゃんに半泣きで笑われた。キャラメルはじいちゃんが一番好きなお菓子だったらしい。甘いもの好きなじいちゃんの体内はほぼ