オメガのスピードマスタープロフェッショナル

　1957年に誕生した手巻き式クロノグラフに「プロフェッショナル」の名称が与えられたのはアポロ計画採用後とのこと。その間もその後も外装、ムーブメント共に度重なる仕様変更を続けているが、ムーンウォッチを称する機種は基本的に同じモデルと言っていい。

　機械式時計好きからすればムーブメントの変更をもって別モデルとすべきかもしれないが、仮にも実用時計である「プロフェッショナル」を名乗る以上、実現される使い勝手に焦点を当てるべきと考え、少し乱暴ではあるが「基本的に同じモル」とさせていただいた。おそらく、オメガがデジタルやデジアナにも「プロフェッショナル」を冠することがあるのはおそらくそういう事なんだろうと考えている。
　
　昨今の上代を見るに「実用時計」とは言いにくいかもしれないが、それでもこの時計で最も評価すべきなのは「機械式腕時計が全く売れなかった時期にも造り続けられていた事」この一点に尽きる。