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リバーブックス日記 2024.11.9(土)

2024.11.9(土)晴れ 8/19℃

9時半起床。一気に冬の気配。寒くてなかなか布団から出る気になれない。
沼津クラフトのブルワーであるヒロキくんからLINEがくる。今日はリバーブックス専用クラフトビール、その名も“リバーブックス・ペールエール”の仕込みが始まるのだ。

早朝からヒロキくんが仕込みを始めてくれていて、作業の様子を動画で送ってくれる。醸造所に仕込みの様子を見学してOKとのことなので、さっそく出かける。

沼津クラフトの醸造所はリバーブックスから徒歩5分ほどの千本緑町にある。
入口にタップルームがあって、開いてる日は一般客でもクラフトビールを飲むことができる。僕は昨年の8月、リバーブックスの開業準備を一人でしているさなかにここで初めてヒロキくんに出会った。真夏の改装作業に疲れ果ててビールを飲みに行ったら、カウンターの向こうにヒロキくんがいて、近所で本屋を始めるという話をしたら、翌日詰めたての冷えた瓶ビールを持ってわざわざ店に来てくれた。

まだ何もない工事中の店で二人で乾杯して飲みながら、本屋でビールを出せないかというアイデアを話したら意気投合した。偶然、閉店してしまった居酒屋相棒さんのビールサーバーを譲っていただけることになり、本当に奇跡的なタイミングが重なって、リバーブックスでビールを提供できることになった。このビールサーバーを店に運ぶ時も、サーバーの清掃やセッティング、タップの調整などもヒロキくんにお世話になっていて、リバーブックスの今があるのはヒロキくんのおかげと言っても過言ではない。

今回の「リバーブックス・ペールエール」は、そんなヒロキくんが初めてレシピを書いたビールで、つまりヒロキくんのブルワーとしてのデビュー作になる。「リバーブックスの店内で、ゆっくり味わいながら本を選べるビール」になる予定で、きっとすごく考えてレシピを作ってくれたんだろう。とても光栄だし、リバーブックスを最初から身近なところで見てくれていたヒロキくんが作ってくれるビールはどんな味になるのか、本当に楽しみ。完成する12月が待ち遠しい。

醸造所で仕込みの様子を見学させてもらった後、すぐ近くの弥次喜多幸町店で昼ごはん。昼に行くのはもしかしたら初めてかもしれない。ブリの照り焼き定食。脂の乗ったブリのほくほくした身と甘辛いタレでご飯の相性が最高。美味しかった。

13時に開店。今日はどっさり入荷があり、検品など作業が追いつかない。営業しながらひたすら品出し。本を仕入れられるのは、お客様に本を買っていただくからで、本当にありがたい。今日もいつも来てくださる方はもちろん、東京や山形、そして沼津に移住したての方など、さまざまなお客様にご来店いただく。

夜、お客様が落ち着いたタイミングで、すぐ近くの老舗洋食店「千楽本店」に行き、カツハヤシをテイクアウトで注文。奥にいた千楽のお母さんが、お皿で食べた方が美味しいから、お皿で持っていきなあ!と言ってくれる。ありがたくお皿に盛ってもらい、店に持って帰っていただく。こういうご近所の優しさがとても嬉しい。よく沼津の人は優しい、と言われるけれど、本当に優しい。お皿で食べるカツハヤシは確かにすごく美味しいし、なんていい街なんだろう沼津は。

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