リバーブックス日記 2024.11.2(土)
2024.11.2(土)曇り後雨(豪雨) 17/23℃
10時半起床。7時過ぎにゴミを捨てに行ったが、二度寝してしまった。
二度寝は眠りが浅いのでよく夢を見る。海辺の家に住んでいるという村上春樹の小説に出てくるような上品なおじさまがふらっと来店し、棚の本全部買ってくれるという夢みたいな夢で、本当に夢だった。現実には何も起きてないのにものすごくがっかりする。
13時に開店。小雨が降る中、次々にご来店が続くけれど、今日は0冊お買上げで出て行かれる方ばかり。本屋に入ったら必ず本を買わなくてはならない、とは思わないので、まあこんな日もあるよなと思いつつ、今朝見た夢を恨めしく思い出す。
どういうわけか、今日は「選書のコンセプトはなんですか」と立て続けに聞かれる。コンセプトかどうかわからないけれど、自分の中で確固たる基準としてあるのは“売れそうな本”だ。この“売れる”という言葉には著者、タイトル、装丁の美しさ、出版社の熱量などいろんな要素があるけれど、話すと長くなるから端的に言うとそうなる。でも正直なところ、聞いた人はそんなドライな答えは期待していないから、だいたいつまらなそうな顔をする。今度から「本をよく読む人も、そうでない人も、当店に来たら1冊くらい欲しい本が見つけられるような選書を心がけています」と答えようと思う。最初からこう言えば良かったと反省。
夕方、17時くらいから雨風が強くなってくる。外の看板などが風で飛び、慌てて店内に回収する。どんどん雨が激しくなる中、最後にご来店いただいたお客様を見送って急遽18時に閉店した。雨に加えて風もどんどん強くなり、もはや暴風雨の様相だ。屋根のトタンがバタバタ悲鳴を上げている。築70年以上の古い建物なので当然のように雨漏りが発生するのだけど、ちょっと今夜はいつもより盛大に漏れてきて、バケツを持って店内をうろうろ。初めて雨漏りを確認した箇所もあって、心の中で泣く。雨漏りは全部増築した建物の繋ぎ目から発生しているので、この下に大切なものを置かなければなんとかなるだろうと自分に言い聞かせる。本とギャラリーの被害だけはなんとしても避けなければ。
20時すぎにやっと雨が止んで、閉店した店内で事務作業をしていたら、外でいつも来てくれるお客さんの声がしたのでドアを開けて入ってもらう。guseさんの展覧会を観て、販売中のguse ars特製タイルをお買上げ。ありがたい。途中で弥次喜多のりょうさんも来て、少し下ったエリアが冠水して大変なことになっているらしい。停電もしているらしく心配。。
明日あさっては晴れるとのこと。はやく穏やかな秋晴れをくれ。
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