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『WORK ROLES!』を読む①~Googleの人事制度から何を学ぶのか

この本の著者ラズロ・ボックはさまざまな仕事を経てGoogleに入社してから、急成長するこの企業の人事制度を構築してきた人物で、現在はGoogle人事担当上級副社長です。Googleがどのように運営されているのか、人材の採用に時間をかけるのはなぜか、給与が不平等でもいいのか…こういった疑問に答える一冊です。そこにはググらない企業であってもなんらかのヒントがあるように思えます。

1、Googleはなぜ最も働きやすい職場なのか

①社員に自由裁量権を与えていること

②福利厚生を充実させ、地域社会への恩返しも積極的に行う

③すべての人が創業者であるべきだ(経営者はそのような考えが持てるような整備をするべき)

と作者はいいます。社員は生活のほとんどをその会社の仕事のために費やしています。それなのにほとんどのひとにとって仕事は骨の折れる労働になって、給与を得る手段でしかない。そうではなく、社員をオーナーであるかのように接遇することが会社を成長させていくのだと。

しかし、現在の多くの企業ではトップダウン、階級制、指揮系統を重要視しています。言いつけどおりに行動するだけの社員を育成することが企業の成長を阻害する、とすら作者は言いました。その風土では、社員は上司を喜ばせることを重要視して課題や疑問を出すことがなくなるからです。

この本で描いているのは①②をどのようにすれば達成できるのか、というアプローチへの各論です。作者は主張します。「成功する組織はどれもよくいているものだ」

次の記事以降で各論を見ていきたいと思います。


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