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【Live memo】24/Dec/2023(sun) 「綿内克幸 feat. emma mizuno」vol.2 for Noël @FJ’s

年末。

だんだん筆不精になる感じが嫌なので、年末年始はグイグイ書こうと思い。

ちょうど1年前にアルバムを出して、自分のライヴもちょいちょい増えて、いよいよ9月は「四捨五入して100歳」の誕生日を経て、自分でちょろちょろ作るだけでなく、採譜や作曲や編曲もほんの少し手伝ったり、そんなワタクシにたくさん音楽の機会を与えてくれた1年に感謝で、演奏納めは12/24の綿内克幸さんとのツーマンライヴ@FJ’sでした。

テクニックはさておき、でも本当はさておいちゃいけないのよ、どんな楽器も「出音」が大事だと思っていて、最近やっと自分のピアノの音にこれは自分の音だって手応えが感じられるようになった。

そんな矢先、9月に綿内さんと鈴木博文氏のツーマンライヴがあって、博文さんの曲もいくつかピアノで手伝って、FJ’sは素敵なグランドピアノがあるのでなんの思惑もなしに「少しお手伝いできますよ?」と声をかけてみて、でも綿内さんすごく考え抜いてくれたんだろうな、2曲提案してくれてそれを弾いてみた。
音源では鍵盤入っているけど、ご自身のライヴであんまりがっつりピアノとだけやったことないそうで。
やってみたら不思議な共鳴を感じて、それは私の思い込みではなかったようで、それから面白いうちにもう少し実験しようっと慌てて11月、そしてこのクリスマスライヴを作ってみた。
そう、三度目の正直に相当するライヴなのです。

そして、12/24はちょうどアルバムをリリースして365 日目。
アルバムはここ10年くらいで作ってきたものを集めたのだけど、今年も少しずつ作っていて
最近はそういうのもまず弾き語りで発表しています。

今回も前半にemmaソロ。
11月にやらなかったアルバム曲を中心に、あと新作、そしてクリスマスなカバー曲を歌い、クリスマス民謡をピアノで披露。
博文さんの曲にたくさんピアノやコーラスで参加していて、やっぱ絶対的な彼の詞の世界があって、私にはない言葉遊びを楽しんだりムムムと思ったりでどちらも楽しく、綿内さん詞は、声もやわらかいけど、言葉もやっぱソフトだなーと、そしてemmaはほんとうにプリプリ怒ってばかりだなと痛感したんだけど、日々怒っているのだもの。でも会場の皆さまはしかと聞いてくれました。
クリスマス民謡とは「Carol of the bells」というウクライナのクリスマス民謡だそうで、最初にこのメロディに触れたのはジョージウィンストンがアレンジしたピアノ曲で、タイトルも知らずにずーっと好きだったのだけど、今年「Carol of the bells」という同タイトルの映画をみて、初めてこの音楽の成り立ちを知りました。
WW II 中、政権や偏見や差別というなくならない人間の貧しさに翻弄される悲しい映画だったけど、その中で歌が大好きなウクライナ人の少女がクリスマスにこの歌を歌います。「歌うと幸せが訪れる」と信じ伝えられていて、この歌を歌いながら平和を願っている姿。2023年末にしてまだ終わらない戦禍、私なりの精一杯のアンチテーゼを込めて弾きました。歌なしで1曲ピアノを弾いたのは発表会以来かも。皆さま、聞いてくれてありがとう。

そして綿内さん。
前半はギターでの弾き語り。彼もアルバム制作中で、最新作を惜しげもなく披露。
ファンの方との呼吸が取れているというか、あんなキリッとした佇まいでちょっとふわっと崩したMCとかして、そうやってリスナーを翻弄していくんだなーと、私イジワル目線かしら?でもなんか見守っちゃうひとときでした。

いつか誘拐されそうな気がする


毎回おっとっとと圧倒されるのだけど、当日の会場リハで事前リハよりグッと声が増して、本番になるとさらに厚みが増すのね。その「さらに」具合がすごくて、大きな舞台を経ている人の底力を知ります。
そしてうっとりしている間に呼び出された。
なんかアワアワする綿内さんが面白くて、あとは前半出番を終えた開放感もあって、たくさんMC でも遊んでもらった。
前日に観た石田美也さんのライヴでクリスマスジャンケンとかお楽しみがあって、こちとらピアノの練習ばかりでクリスマス的な仕込みがまるでなかったのだけど、ちょうどドゥンガさんの自家焙煎の珈琲豆をライヴ当日にもご来場がてら納品いただいていて、おまけにクリスマスパッケージのお豆もいただいたので、急遽それらをクリスマス珈琲豆プレゼントジャンケンをしてみた。


肝心の演奏。
今回は7曲でうち4曲が前回から入れ替え。着実にレパートリーを増やしています。
博文さんのサポートをする中で、歌が豊かな人は「抜いた」ピアノが映えることを学び、それは綿内さんにも該当する。
綿内さんの面白いのは、絶対に間違いなくロックなのにどこまでもエレガントなの。声も滑舌もきっと詞も。だから、彼はピアノと共に歌って心地よさを見つけてくれたのかもしれない。みんなにわーわーきゃーきゃー親しまれてきた曲をピアノでやるから大胆な再解釈は必至で、でも、ファンの方が反芻してきたそれぞれの曲のオタノシミみたいなのもなるべく掬いたいなーと健全な迎合心も入れて、そんでもって、私の技量でできることできないことであっさりフィルタリングされ、12/24時点でできることはやれたと思う。
でも、もっと良くなると思う。コーラスもなんか絶妙に難しい!でももっと良くなる。私の添えるコーラスの男子力の濃さを思い知りました。いい意味でね。

今回はお昼のライヴ。気持ちいいのだけど時間厳守なのです。
14:40で終わることにしていたタイムテーブルが終わったら、なんと14:53!クリスマスジャンケンと、私の綿内さんいじりMCがいけなかったのね。でも、みんな優秀すぎてちゃんと15:00にステージアウト完了した。皆さまほんとうにありがとう。結局お客さまに最後まで助けられて、支えてもらって年内最後のライヴも終わるのです。

セットリストはこちらから

【emma mizuno 】
・kioku
・buncho
・さよならの途中
・knife
・exit
・足の長い風
・nara
・Prelude/Carol of the Bells(by George Winston )
・スプーン一杯のクリスマス(moonriders)

【綿内克幸 】
・朝日の街で(新曲)
・僕は君を理解できない(新曲)
・ケモノミチ(新曲)
・ジェルソミーナ!
・夢の中で待って(新曲)
・ Give Love On Christmas Day(Jackson 5)〜
MONDAY MONDAY

【綿内克幸 feat.emma mizuno】
・愛の惑星
・君がいた夏
・ Riverboat
・君の譜
・遠い渚
・ AMERICA
EC
・ smile

お客さまがカメラに納めてくれた写真を拝借しています。ありがとうございます。

さて、来年もemmaも綿内さんも、もっともっと歌うわよー。

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