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ケガしたアスリート学生さんへ:学生相談室利用のすすめ③

今,明らかにつらい思いや症状を抱えている人は
もちろん相談室をのぞいてほしいのですが,
そうでないアスリート学生さんで
利用したらいいのにと思うのは
大きなケガをして
長期で練習に参加できない人です。

身体的なケガなのに
なぜ心理?と思うかもしれません。
でも,
受傷したアスリートは精神的な問題も
抱えるリスクが高いと言われています。

競技スポーツをしていたら
ケガの1つや2つ,常にあって当たり前と
言われるかもしれません。だから,
当然,我慢するものと思っている
かもしれません。
でも,
競技をするために大学に入ったのに
4年間という限られた時間しかないのに
何か月もあるいは1年近く練習ができない状態は
とんでもないストレスです。
周りの人に置いて行かれる心配,
治っても元のようにプレイできるかも分からない不安。
親に申し訳ないという自責の念 etc.

トレーナーや整体の先生,両親,兄弟姉妹
友達誰でもいいです。
こうした気持ちを話して受け止めて
もらえている場合は必要ありませんが,
誰にも話せなくて溜めこんでいて,
このぐらい大丈夫と耐えているなら
ぜひ学生相談室を利用してみてください。

確かに,カウンセリングで
ケガを治すことはできませんが,
少しでも気持ちが楽になることで
よく眠れるようになり
回復も助けられる可能性があります。
強い不安があると
ケガの“痛み”もより強く感じられます。

ちょっと脱線します。
先日新聞記事で読んだのは
漫画家の方がガンの後遺症で
耐えがたい痛みや苦しみを感じていたのが,
かわいい猫を飼い始めたことで
こころが幸福感で満たされ
“痛み”は無くならなくても
苦しみから救われたという話でした。

人間ってなんて不思議なんだろうと思いました。

ケガで思うように動けない状態は同じでも
こころの有り様次第で
耐えがたい期間にもなり得るし,
逆境を乗り越えて成長できる可能性もあります。

学生相談室で成長するお手伝いが
出来たらいいのになぁと思うのです。

先述のかわいい猫の漫画が本になったそうです。
私は新聞で読んで癒されています。