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「何をやっても続かない」のには理由があるかもしれません

「何をやっても続かない」
相談室の外でも耳にしたり目にする話ですが
それってスポーツ活動に関するトラウマ由来
なんじゃないかなと思うことがよくあります。

最近読んだ新聞の悩み相談コーナーが
その一つです。

以下記事を読んだ時の私の思考を順に書きます。
太字は記事の内容です。

タイトル「何をやっても続かない長男」
このタイトルを見た時点で思ってます。
なんかあったんじゃない?

薬学部に進学したのに,
授業についていけず中退。

集中できない,
記憶力低下,
脳の実行機能が悪く計画を立てて遂行できない
というトラウマ由来のストレス症状が出ていたとしたら学習は困難になるなぁ。

自動車学校も教官に叱られ途中でやめた。
叱られ方から過去の記憶と
結びついてしまったかも。

アルバイトをしているけど
『どうせ自分はなんでも中途半端で終わってしまってどうしようもない人間だ』と就活もしない。

過去の体験から自分はダメな人間だと
認知がゆがんで刷り込まれているんじゃない?

中高で剣道をやっていたが途中でやめたのを気にしている。
やっぱり...

『人間が怖い』と言って,自分の殻に閉じこもっている
これはかなりきつい状態だな。
対人恐怖になるぐらいのことが
過去にあったんだろうなぁ。
でも,気づいていないんだろうなぁ。
ただ,完全な引きこもりではないから,
ちゃんと専門家に結びついて援助を受ければ
十分回復できるから,
回答者の上野千鶴子先生も勧められているように
早く相談に行けばいいのになぁ。

最近は,テレビのコマーシャルで
転職サイトの案内が流れるくらい
終身雇用制が崩れてきていますが,
それでも,
物事は最後まで続ける,
途中でやめてはいけないというのが
日本社会には根強くあるようです。
だから,
好き好んで途中でやめたり
閉じこもっているわけではないのです。

続けられないのには理由があるのです。