彼に本音を伝えた

不倫相手の彼は、前から自分は「新しいセフレは今後増えるかもしれない」と話していた。

そんな話しなくても、と思うようなことだけれど、彼は何でも包み隠さず話す人で、私が知りたくないことまで教えてくれる傾向がある。

私は、彼の正直なところも好きだから、困りながらも、好きだな、と思っている。

彼からは「新しいセフレができたら言った方がいいか」を聞かれていた。どちらがいいが決められず、まだ返事をしていなかった。

それに対する答えが自分なりに出て、先日彼に伝えたので、書いてみる。

まず「セフレができた場合に、1回、2回で終わるなら言わなくてもいい」と言った。これは、感覚的に思ったこと。

彼も、私が嫌な思いをするだけになりそうだから言わない方がいいかもね、という感じだった。

でも、黙っているのも罪悪感があるな、と言っていた。

続けて、
「1回、2回ではなくて、続くようなら、言ってほしい」
「新しい人ができたら、たぶん私は引き下がると思う」
と伝えた。

引き下がる、という言葉は、角を立てないために選んだ。身を引く、という言い方でもよかったかもしれない。

より正確に言えば「セフレがいる彼に対して好きな気持ちを継続できない予感がする」なんだけれど。

彼は少し黙ったのちに「今はそういう(セフレができる)可能性は低い」と言っていた。彼は基本返事が早いのに、ごくたまに黙る。私の話が意外だったのだろうか?

もしかしたら「セフレができても知りたくないから黙ってて」と言われると思ってたのかな。それとも、私があらたまって返事をすると思わなかったのかな。

家族も親しい友人も持たない彼にとって、何でも話せる仲になってきた私を失うことは痛手になると思う。彼に恋愛感情がある私も、できることなら彼から離れたくはない。

それでも「新しいセフレ」は気になるし、言ってほしいことだと思った。

いつも正直な彼に倣い、私も正直でいたい。

(実際にそうなってみたらセフレの存在が平気な可能性も残されているけれど‥)

私が本音を明かしたことで、彼が私とも関係を続けたくて、黙ったままセフレとつきあうことも考えられる。それはそれで、彼の選択だから、私としてはどうすることもできない。

彼と長く一緒に過ごしたいけれど、新しい女性と同時進行で、嫉妬したり、複雑な気持ちになりながら、関係を続けるのは本意ではない。

私と彼、どちらも無理をすることなく、自然と長続きすれば、それは心から嬉しい。

彼はなんとなく、私にベタ惚れされていることに自信を持っていて、ある程度のことは我慢してもらえると思っているような気がする。

でも、これまでは嫌なことがなかったから何も言わなかっただけで、私は決して何でもいいというわけではない。

彼からは「謙虚」と言われたことがある。しかも3回ぐらい。そういう面もあるのだろうけど、それだけじゃないから、違和感を感じていた。

今回、何があってもいつまでも一緒にいるわけではないよ、ということを意思表示できたかな。

彼に本音を伝えられて、よかった。
たとえ、彼との関係が終わることにつながっても、これからも気持ちは伝え続けたい。

彼を好きな気持ちは変わらないどころか、増している感じがある。同時に、彼には湧き出る気持ちをごまかすことなく接したいという思いも強まっている。

一番初めに彼から体の関係を提案されたときには、一回限り、もしくは一回でうまくいかないこともありそうだから二、三回目もありかな、とい
うイメージだった。

もう彼とは何回もしていて、毎回満足させてもらっている。

一生このまま誰ともしないのは嫌だな、と思っていたことは解決した。それに「もう一度、男の人を好きになりたい」と密かに思っていたことまで叶った。

関係が終わっても、当初の目的は十分すぎるほど果たせていると思う。

同時に、矛盾しているけれど、彼との関係がいつまでも続くことも願っている。

それなら、終わりに近づきそうなことは言わなければいいのに、「彼の前では正直でいたい」という気持ちの方が上回る。

私が我慢して、嫌なことを嫌だと言わずにいたら、彼との関係は終わりにくい気がするけれど、それはまったく望んでいない。

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