見出し画像

雨の1日

山のパン屋さんへ行く。
好きなだけパンを選び、家に帰って朝ごはんにする。
夫が淹れてくれたコーヒーと大好きなパンを時間に追われずにゆっくり食べられることのよろこび。
本当はデッキにテーブルとイスを出して食べたかったけれど、あいにくの雨なので、しっとりとした庭を眺めながら。

朝ごはんのあとは寒かったので暖炉をつけた。
炎の揺らぎ、ぱちぱちとした音、薪が崩れる様、宝石のような熾。
ぼんやりと過ごす。
じんわり身体の芯が温まってきて、いつの間にか眠ってしまった。
気づくと夫も子どもも毛布を持ち込んで、みんな寝ていた。猫になったみたい。

午後からは買い物へ。
夫が以前購入したインナーがとてもよく、買い足したいとのことでアウトドアショップへ。
前回、接客してくれた店員さんがおり、夫が買い足しに来たことを伝えると、とてもよろこんでいた。
自分がおすすめしたものを気に入ってもらえるって店員さんからしたら、とってもうれしいことだろうな。
夫はこういうことをきちんと伝えられるところがすごい。
私は忘れられちゃってたら恥ずかしいしなぁ…とか色々考えちゃって言えないけど、真似したいなとよく思う。

夕方になったので、お気に入りのごはん屋さんへ。
ここにくると実家でごはんを食べているような気持ちになれる。
いつも通りの丁寧に作られたおいしいごはん。
南天の葉や紅葉が添えられていたりと掻敷も素敵で、テーブルにお花が飾られていたりと細やかな気遣いが伝わってくる。
今日もとってもおいしかった。

1日中ざぁざぁ降りだったけれど、雨には雨の日なりの楽しみや休み方がある。
平日ならお気に入りのレイングッズをお供に出勤したり、好きなおやつを買っていいことにしている。
休みの日なら雨音を聞きながら読書をしたり、とことんお昼寝したり。
雨も悪くないと思えるように。

いいなと思ったら応援しよう!